京都みなみ会館で女性スタッフらのラジオ番組「京都みなみ会館のちょっときいてな」が不定期配信中。元町映画館では男性スタッフ2人による毎週木曜配信の番組「CINEMA HIROMA」がスタートした。
ミニシアターの人たちが、YouTubeを使った情報発信の取り組みをスタートさせた。
まず2014年12月から、YouTubeをラジオとして活用したのが、京都・東寺駅前の京都みなみ会館だ。「京都みなみ会館のちょっときいてな」と題し、女性たちによる音声の発信を続けている。
頻度は不定期、スタッフの余裕があるときに配信。第3弾と第4弾は1月26日(月)、第5弾は2月13日(金)に配信された。長さは10分から20分程度を目安にしている。
内容は、同館での特集やイベントの紹介や裏話などが中心。レギュラー出演するのは同館の吉田館長と受付スタッフの中澤さんという女性コンビ、あとは「当日たまたま吉田館長に捕まってしまったスタッフ」が飛び入りで参加する。
吉田館長は始めたキッカケについて「SNSだけでは、どんな人がどんな気持ちで映画館で働いているかが伝わりづらい。情報を流し読みしてしまいがちにもなります。それよりはラジオで届けることで、移動中や別の用事をしながらでも聞いてもらえるのでは」と話す。みんなが映画好きだというみなみ会館のスタッフだが、「批評や解説は出来ない」とのこと。女子会みたいに「あの俳優がかっこいい」「あのご飯が美味しそう」となってしまうそうだが、「だからこそ力を抜いて難しく考えず、なんとなく聞いてもらえたらうれしい」という。
同じくYouTubeの活用を、こちらは男性2人組ではじめたのが神戸の元町商店街にある元町映画館だ。同館スタッフの斎藤さんと宮本さんが、2月5日(木)に「CINEMA HIROMA」と題した約5分の番組をスタートさせた。今後の配信は毎週木曜日の夜を予定している。
内容は、翌週の上映作品の中からオススメ作品をピックアップするというもの。ゆるい空気感を出しながら、映画や監督の魅力をそれぞれの目線から掘り下げている。今後の展開は、「内容と同じく、グダグダと続けていきたい」と笑う。
文字や写真ではなく、動画や音声だからこそ伝えられる情報や雰囲気を発信しようという新たな動き。小人数でアットホームに運営するミニシアターならではの、小回りの聞いた取り組みに期待したい。
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■映画館 京都みなみ会館 (京都市南区西九条東比永城町79、TEL 075-661-3993) 元町映画館 ■サイト |