“阪神・淡路大震災を知らない世代”たちの物語を、神戸全編ロケで描いた『神戸在住』が2015年1月に公開へ。京都では『その街のこども 劇場版』との同時上映も。
映画『神戸在住』(2014年、96分)は、木村紺さんの同名マンガの実写化。東京出身で神戸の大学に通う主人公・辰木桂の大学生活を中心に、それを取り巻く人間模様が描かれるほか、1995年に起きた阪神・淡路大震災の話も随所に盛り込まれている。
今回は2015年1月が震災から20年の節目を迎えるのに合わせて、この漫画を映画化。震災を知らずに育った19歳の主人公の美大生・辰木桂が、神戸の街で震災の記憶に触れる物語として完成。車いす生活を送るイラストレーターの日和洋次らと知り合い、彼が絵の売り上げを震災復興に寄付するなど社会に貢献している姿を通じて、心境が変化していく様子を描く。
全編オール神戸ロケで制作。藤本泉さん、菅原永二さん、浦浜アリサさん、松永渚さん、竹下景子さんら出演。監督は白羽弥仁さん。
映画『神戸在住』は、2015年1月17日(土)からテアトル梅田、シネ・リーブル神戸などで公開開始。またテレビ版を、同じく17日(土)の20時から、サンテレビで放映する。
また、京都の立誠シネマでは、同じく阪神・淡路大震災をテーマにした森山未來・佐藤江梨子主演の映画『その街のこども 劇場版』も合わせて上映。1.17前夜に、震災で傷を追った若い男女2人が出会い、追悼の集いを目指して歩く物語で、震災15年の節目に制作された。
同館はこの2作に通じているものとして「震災という避けられず起こる出来事のなかで、私たちが何をどう感じるかを、映画を観ることによって、それぞれの立場で思い起こすことが大切だと伝えているということだと思います」と表明。「特定の何かを指導するのではなく、同じものを観て、聞いて、それぞれが心に浮きあがることを感じ、それを語り合う。そんな機会を、この節目の時節に皆さまと共有できればという思いから、この2作の上映を行います」と呼びかけている。
立誠シネマでの『神戸在住』は1月17日(土)から30日(金)まで、『その街のこども 劇場版』は1月17日(土)から23日(金)までの上映となる。
『神戸在住』予告編 |
詳細情報 |
■上映日程 2015年1月17日(土)~ ■映画館 シネ・リーブル神戸 立誠シネマプロジェクト ■サイト |