映画好きの交流を呼びかける「鍋を囲んでミニシアター映画を語る会」が、11月29日(土)に大阪・難波で開催される。現在参加者募集中。主催者は、これまで3年間、mixiを拠点に映画オフ会を実施してきた吉田哲也さん。
いままで映画とは縁遠い生活を送っていたという吉田さん。映画館に行った記憶は3回だったというが、2011年のあるときふと『スクール・オブ・ロック』(2003年)を借りてみて、映画の面白さに目覚めた。「好きだったドラマは何時間もかけて物語を語るのに、映画はわずか2時間。最初それが物足りないと思っていたんですが、『違う、凝縮されているんだ』と考えを改めました」と振り返る。
その後はレンタルで観賞するだけでなく、映画館にも頻繁に足を運ぶように、一時期に比べては落ち着いたが、いまも映画館には月4、5回、レンタルで月20作は鑑賞するという。
作品はもっぱら、ミニシアター系の洋画。読売テレビの「CINEMAだいすき」という番組でレオス・カラックスの『汚れた血』を知ったのが一つのきっかけで、シネコン系の大作ではなく、ミニシアター系に興味が向くようになった。「よく、大迫力のアクションやミュージカルこそ映画館の大きなスクリーンで大音響で、と言われるんですが、逆だと思ってます。いわゆる地味な作品こそ、大きなスクリーンではじめて伝わるものがあるんじゃないかと。こちらが感覚を研ぎ澄ませて初めてわかる演出や音、演技などがあるのでは、と思ってます」。
「あとこれは私個人の感覚ですが」と前置きした後で、「何をしても自由な自宅では、集中して観ることもなかなかできない。でも映画館では拘束されてしまうから、2時間集中して観ざるをえない。だからこそ味わえるものがあると思います」と話す。
映画にハマりだした1か月後には、mixiでオフ会をスタートした吉田さん。3年弱の間に計15回、映画について語るイベントを実施した。
オフ会の特徴は、徹底したアンケートとそれによる席決めだ。「映画好き同士が必ず話が合うかというと、そうではないんです。好きなジャンルがかぶらなかったり、同じ作品を観ているわけでは無かったり。なので『この人たちは話が合いそうだな』『映画以外の趣味でも通じるところがありそうだな』という観点で席を配置しています」と吉田さん。途中で席替えもし、話を途切れさせず、参加者がなるべくちゃんと映画の話ができるように配慮をしているという。
今回は、SNS内ではなく、より多くの人に向けたいという思いから、一般イベントとして再始動。「まず私自身が、より多くの、出会う機会がなかった映画好きの人と知り合いたい。そんな人は結構いるはずだと思っています」と話す吉田さん。「映画好きでも、自分の周りに語る相手が少ない人も多い。そんな人たちが思う存分語れる場になれば」と期待を寄せている。
「鍋を囲んでミニシアター映画を語る会」は、11月29日(土)の18時30分から、「鳥造 道頓堀店」で実施予定。18時から受付開始。現在参加者受付中で、12名以上集まれば実施する。定員20名。
詳細情報 |
■開催日程 11月29日(土) 18時受付 18時30分~20時30分 ■料金 ■対象・定員など ■開催店舗 |