48時間で短編映画を作る異色のコンペティション「The Osaka 48 Hour Film Project」の全作品が披露されるプレミア上映会が11月1日(土)にクレオ大阪南で開催された。
「The 48 Hour Film Project」は、2001年より毎年、世界中で開催されている映画制作コンペティションで、お題や小道具、セリフ、作品ジャンルなどが発表されてから48時間以内に撮影・編集を行い、作品を完成させないといけないというもの。
各都市の最優秀作は、2015年3月のアメリカ・ハリウッドで実施される映画祭で、他都市の作品とともに上映。さらにその中から選ばれた10作品が、2015年5月のカンヌ国際映画祭で披露される。昨年は大阪で作られた山下修平さんの『わたしのお菓子』がカンヌへ届けられるという快挙を成し遂げた。
今回は、計20チームが参加。制限時間内に間に合ったのは17チーム。今回は、ギリギリ間に合わなかった2作品を合わせて、計19作品を披露。プロやアマチュア、学生たちが手がけた、コメディやロマンス、タイムトラベル物などの多彩な作品が一挙に上映された。
同コンペティションのプロデューサー森亮太さんは、「今回で4回目を迎えることができましたた。毎年続けてきて、多くの人が参加していただくようになったし、作品のレベルも上がっている。面白い作品がどんどん増えてきました」と話す。
上映後は制作者たちが壇上に上がり、審査委員長の日本映画撮影監督協会の副理事長山内嘉信さん、映画やドラマを数多く手がけた原田徹さん、『幸福(しあわせ)のスイッチ』などを制作した安田真奈さんら審査員たちとともにトークを行った。
審査員からは、厳しいコメントやダメ出し、アドバイスも。脚本の重要性や、映像表現を大事にすること、分かりやすさを心掛けること、お題を必然として取り入れた物語を創造すること、などが指摘され、制作者たちが真摯に聞き入る姿も見られた。
制作者たちは、48時間で制作することの大変さや楽しさを語り合ったほか、お互い何時頃完成したかや、いくらぐらいの予算が必要だったかなどの詳細な話題も展開された。
最優秀作品は、現在選定中。時間に間に合った17作品の中から、ハリウッドで来年上映される作品が選出される。他にも観客投票を実施し、観客賞を選定する。
表彰と打ち上げパーティは、11月27日(木)18時30分に大阪・北浜の「GreenCafe XingGARDEN」で実施予定。
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