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大林監督が映画に込めた平和の思い 立誠シネマで2本同時上映

大林宣彦監督が手がけた『この空の花 長岡花火物語』と『野のなななのか』の2作品が、京都の立誠シネマで上映中。この2作品の同時上映は初めて。木製ポストカードの先着プレゼントも。

この空野のはな

大林宣彦は、かつては『転校生』『時をかける少女』などの有名作を手がけた映画監督。独特の映像表現から、“映像の魔術師”とも呼ばれている。近年は「ふるさと映画」と呼ぶ、地方を舞台にした映画作品を精力的に制作。今なお多くの映画ファンを魅了している。

今回立誠シネマでは、その大林監督が近年手がけた話題作2本を同期間に上映する。
『この空の花 長岡花火物語』(2012年、160分)は、新潟県長岡市を舞台に作られた作品。松雪泰子さん、高嶋政宏さんらが出演。長岡を訪れた女性記者が出会う不思議な体験を通じて、戦争の被害や災害を乗り越えてきた長岡の歴史をひもとき、そして東日本大震災からの復興へ願いへとつなげていく物語。

この空の花(C)「長岡映画」製作委員会・PSC

『野のなななのか』(2014年、171分)は、今年公開の最新作。『この空の花 長岡花火物語』の姉妹作とも呼べる作品で、こちらは北海道・芦別市が舞台。ある老人の死によって故郷に集った家族たちと、その老人の戦争体験を通して、東日本大震災から復興する日本に問いを投げかける。主演は品川徹さん、常盤貴子さん。

野のな(C)2014 芦別映画製作委員会/PSC

ともに平和や震災からの復興について呼びかけるテーマを持ち、大林監督自身が「シネマゲルニカ2部作」と呼ぶ作品。これまでその長さ(160分と171分)から同時上映がかなわなかったが、今回立誠シネマでは、常に変化する日本や諸外国の情勢に対して、「映画で何ができるか」というアプローチとして企画。初めての姉妹作2本上映が実現した。

『この空の花 長岡花火物語』と『野のなななのか』は、7月26日(土)から8月15日(金)まで、京都の立誠シネマプロジェクトで上映。2プログラム券の販売や、片方の半券提示で、もう1作品が割引になるサービスも実施している。
また、『野のなななのか』の非売品木製ポストカードの、3週連続先着プレゼントも実施。初日の7月26日(土)と、8月2日(土)、8月9日(土)に、先着で限定数をプレゼントする。

木製ポストカード木製ポストカード

※記事追記情報
大林宣彦監督の特別トークイベントが決定。
最終日となる8月15日(金)の両作品の上映終了後17時10分から、同館にて実施される。観覧無料。

『この空の花 長岡花火物語』予告編

『野のなななのか』予告編

詳細情報
■上映日程
7月26日(土)~8月15日(金)
※2作品とも

※大林監督のトークイベントは
 8月15日(金) 17時10分~

■料金
当日一般1,700円、学生・シニア1,500円、会員1,200円
※2プログラム券2,600円
どちらかの半券提示で、もう1作品が1,200円に

※大林監督のトークイベントは観覧無料。別の日に作品を観賞した人でも観覧可能。

■映画館
立誠シネマプロジェクト
京都市中京区備前島町310-2、TEL 080-3770-0818(受付、開館時間のみ対応)、075-201-5167(事務所))

■サイト
『この空の花 長岡花火物語』公式サイト
『この空の花 長岡花火物語』(立誠シネマプロジェクトページ)
『野のなななのか』公式サイト
『野のなななのか』(立誠シネマプロジェクトページ)
立誠シネマプロジェクト