大ヒット映画『チョコレートドーナツ』の上映に合わせて、ダウン症の人たちの写真や作品を紹介する展示会が、尼崎の塚口サンサン劇場で実施されている。観覧無料。
『チョコレートドーナツ』(2012年、97分)は、1970年代のアメリカでの実話をもとにした映画作品。同性愛に対する偏見や差別が色濃く存在した時代に、ショーダンサーと弁護士のゲイカップル、そして母親に育児放棄されたダウン症の少年の3人が、家族のように寄り添って暮らすさまを描いている。アメリカの多くの映画祭では観客賞を総ナメにし、日本に上陸。公開当初から連日満席が続き、驚異的な動員を記録した話題作だ。
今回塚口サンサン劇場では、同作のダウン症の少年マルコを演じるアイザック・レイヴァさんが、役と同じくダウン症であることから、この障がいについてより多くの人に知ってもらおうと展示会を企画。大阪・箕面を中心にダウン症児の支援を続ける「めばえ21」などの協力のもと、同劇場の地下1階スペースを活用しての展示をスタートさせた。
こうした展示を行うのは初めてだという同団体の永田和子さんは、「ダウン症について、もっと多くの人に知ってもらうとともに、ダウン症の人たちが活動できる場をもっと広めていきたい」と話す。
会場では、ダウン症の人たちを映した写真28枚と、制作した作品13点を展示。また、ダウン症で右手の先がないながらもピアニストとして活動する伊丹市の鈴木凛太朗さんが、関西テレビに取り上げられた際の映像も上映する。
ダウン症展示会「いきいき、いきる」は、7月19日(土)から8月8日(土)の11時から17時まで、尼崎市の塚口サンサン劇場の地下1階イベントスペースで実施中。『チョコレートドーナツ』も同期間、同劇場で上映されている。
『チョコレートドーナツ』予告編 |
詳細情報 |
■開催日程 7月19日(土)~8月8日(土) 11時~17時 ※『チョコレートドーナツ』も同期間上映 ■料金 ■映画館 ■サイト |