赤い色合いが美しいカクテル「コスモポリタン」。これを有名にしたのは、ある人気ドラマだった。
ドラマの名前は「セックス・アンド・ザ・シティ」。ニューヨークを舞台に、独身を謳歌する30代女性4人の恋と友情を描いた人気シリーズだ。放映されるや否やニューヨーカーたちの心をわしづかみにし、大人気作に。映画も2本公開された。
この「コスモポリタン」は、ドラマシリーズから登場。主人公キャリーたちがしばしば飲んでいるシーンがあるが、今回は映画版第1作『セックス・アンド・ザ・シティ』(2008年)について紹介しよう。
4人の恋や生活の物語がひと段落するラストシーン。
赤いグラスをかかげて、笑顔で乾杯する。
「昔飲んでたわ」「流行するまでね」
「古いけどいいわ」「円熟した味わいよ」
ドラマの第1話の放映が1998年だから、映画版まで10年。「国際的」という意味を持つこのカクテルは、その10年の間にメジャーカクテルの一つになった。ドラマに憧れた女性たちが、バーで頼むようになり、人気が急上昇したのだ。
ショートカクテルなのに、フルーティーで飲みやすいのも理由の一つ。そしてなにより、おしゃれだったから。このカクテルを飲むことで、すこしでもキャリーたちのライフスタイルに近付けるのでは。そんな夢を見させてくれたからだ。
40歳、50歳と年をとっていく彼女たちが、これからも変わらぬ友情を誓いあい、グラスを軽やかにぶつける。
スクリーンの中のきらびやかな恋とファッショナブルな生き方を凝縮したような、赤い煌めきが美しい。
女性同士が集まった時は、シャンパンでもワインでもビールでもなく。
ちょっぴり気取って、このコスモポリタンで乾杯、なんてのはいかがだろうか。
そしてキャリーたちのように、男の文句や理想の恋を語り合う、なんてのもいい。
発売元:ギャガ、フジテレビジョン/販売元:エイベックス・マーケティング |
レシピ ・ウォッカ 30ml ・ホワイト・キュラソー 10ml ・クランベリージュース 10ml ・ライムジュース 10ml 以上をシェイクし、ショートグラスに注ぐ 味わい:少し辛口でフルーティー |