ジョン・レノンを虜にし、『スター・ウォーズ』にも影響を与えたアレハンドロ・ホドロフスキー監督のドキュメンタリー『ホドロフスキーのDUNE』と、新作の『リアリティのダンス』が関西へ。関連イベントも続々と。
アレハンドロ・ホドロフスキーは、チリ出身の映画監督。フランスで戯曲の演出や実験映画の制作に没頭し、メキシコで本格的な映画制作を開始。1970年には代表作となる『エル・トポ』を発表。大ヒットとなったほか、ジョン・レノンが同作に入れ込み配給権を買ったエピソードでも知られている。
『ホドロフスキーのDUNE』(2013年、90分)は、同監督がフランク・ハーバートの原作「デューン 砂の惑星」を映画化しようとしたものの、製作中止となってしまった過程を、監督自身やプロデューサー、関係者へのインタビューから解き明かしていくドキュメンタリー。同作の絵コンテは、ハリウッドの映画会社に残され、のちの『スター・ウォーズ』(1977年)や『エイリアン』(1979年)にも大きな影響を与えたと言われている。
また『リアリティのダンス』(2013年、130分)は、そのホドロフスキー監督が23年ぶりに手がけた新作映画。同名の自伝を自ら映画化したもので、軍事政権下のチリを舞台に、幼少期の自分の逸話や両親の関わりなどを幻想的な映像で描いている。
『ホドロフスキーのDUNE』は、シネ・リーブル梅田で6月14日(土)から上映中。京都みなみ会館と神戸の元町映画館で6月28日(土)から、それぞれ上映予定。
『リアリティのダンス』は、シネ・リーブル梅田で7月12日(土)から、京都みなみ会館で7月26日(土)から上映されるほか、元町映画館でも8月23日(土)から上映が予定されている。
また関連イベントも次々と実施予定。
シネ・リーブル梅田で6月21日(土)に、“18歳からホドロフスキーのファン”だという文筆家の森下くるみさんのトークショーが上映後に行われる。
京都みなみ会館では、6月28日(土)の深夜から早朝にかけてオールナイトで「アレハンドロ・ホドロフスキー監督特集ナイト」を開催。代表作『エル・トポ』(1970年)をはじめ、『ホーリー・マウンテン』(1973年)、『サンタ・サングレ/聖なる血』(1989年)の3作品を一挙上映する。
また6月29日(土)には、大阪・天神橋筋六丁目のブックカフェ「ワイルドバンチ」で、映画評論家のミルクマン斉藤さんの定例トークイベント「日曜日には鼠を殺せ」を実施。「夢は世界を変える!アレハンドロ・ホドロフスキー」と題し、同監督の魅力に迫る。
『リアリティのダンス』上映直前の7月11日(金)には、大阪・中崎町のNOON+CAFEにて「アレハンドロ・ホドロフスキーナイト」も実施予定。同監督の来日秘蔵ドキュメンタリー映像の披露や、ノイズバンド演奏付きでの『エル・トポ』上映などを実施する。
※追加情報です。
神戸の元町映画館で8月16日(土)から22日(金)まで、『エル・トポ』『ホーリー・マウンテン』『サンタ・サングレ/聖なる血』の上映が決定。8月2日(土)には、映画評論家・ミルクマン斉藤さんがホドロフスキーを語り尽くすトークイベントを開催する。
京都みなみ会館では7月26日(土)の深夜に、『リアリティのダンス』公開を記念したオールナイト企画第2弾を実施予定。
数々のアーティスト、クリエーターに大きな影響を与えた偉才。
ぜひこの機会に、その才能の一端を目撃したい。
『ホドロフスキーのDUNE』予告編 |
『リアリティのダンス』予告編 |
詳細情報 |
■上映日程 『ホドロフスキーのDUNE』 シネ・リーブル梅田 6月14日(土)~ 京都みなみ会館 元町映画館 『リアリティのダンス』 京都みなみ会館 元町映画館 ■関連イベント日程 6月28日(土) 23時30分開場、23時45分開始 6月29日(日) 14時30分開場、15時開始 7月11日(金) 19時開始 7月26日(土) 翌0時45分開場、1時開始 8月2日(土) 15時10分開場、15時30分開始 ■上映映画館 京都みなみ会館 元町映画館 ■サイト |