京都の二条城で6月8日(日)、『太秦ライムライト』のプレミア試写会が開催され、“5万回斬られた男”として有名な主演・福本清三さんや山本千尋さん、松方弘樹さん、萬田久子らが登壇。福本さん、山本さんらによる殺陣も披露された。
『太秦ライムライト』(2014年、104分)は、京都・太秦の映画撮影所を舞台に、時代劇を愛する人々を描いた映画作品。斬られ役の第一人者で、「5万回斬られた男」とも呼ばれる福本清三さんの映画初主演作。福本さんが稽古を付ける新人女優役に、武術太極拳で世界ジュニア選手権優勝を果たし、映画初出演となった山本千尋さん。萬田久子さん、小林稔侍さん、松方弘樹さんら有名俳優が脇を固めている。
今回は同作のプレミア上映会を、京都・二条城の重要文化財である台所で実施。まず台所の前に出演者たちが勢ぞろいしたあと、福本清三さん、山本千尋さん、その他出演者らによる殺陣ショーが披露された。
その後は台所内に場所を移し、舞台あいさつを実施。福本さん、山本さん、萬田久子さん、松方弘樹さん、栗塚旭さん、落合賢監督、中島貞夫さん、門川大作京都市長が登場し、それぞれが同作についての思いを語った。
「たくさんのみなさんに助けていただいて、この映画ができました」とあいさつした福本さん。松方さんは「フクボン(福本さん)とは50年以上一緒にやってきて、ぼくだけでも5、600回は斬っています。そのフクボンの初めての主演作ということで、自分のことのようにうれしかった。何をおいても出演させていただこうと思いました」と話した。映画業界についても触れ、「映画は厳しい産業になっていますが、みなさんのご支持があれば盛り返していけるかなと思ってます。老兵は消え去るのみですが、映画を、特に『太秦ライムライト』をよろしくお願いいたします」と呼びかけ、集まった観客から満場の拍手が送られた。
「みなさんが主役で、ぼくはただの斬られ役。そう思っています。主役なんてとんでもない」と恐縮しきりの福本さん。萬田さんは「笑うと本当に優しい人。出来るべくしてできた映画だと思います」と話したほか、落合賢監督は「福本さんは主役なのにすごく謙虚な人で、気付くとすぐに端の方に行こうとする。そんな人柄がにじみ出る作品になったと思います」とPRした。
『太秦ライムライト』の全国公開は7月12日(土)から。6月14日(土)からT・ジョイ京都、MOVIX京都、TOHOシネマズ二条、梅田ブルク7、なんばパークスシネマ、神戸国際松竹で先行公開されている。
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詳細情報 |
■上映日程 6月14日(土)~ T・ジョイ京都、MOVIX京都、TOHOシネマズ二条、梅田ブルク7、なんばパークスシネマ、神戸国際松竹 ※全国公開は7月12日(土)から ■サイト |