近年、大阪府や市の広報物として、有名映画とタイアップを行ったポスターが次々に製作されている。2014年は『アメイジング・スパイダーマン2』などがチョイスされた。
大阪府の広報が映画とのタイアップを始めたのは、2009年から。広報予算が縮小する中で、映画配給会社側にとっても高い費用対効果を見込めることから、映画のビジュアルを利用したポスター展開をスタートさせたという。
映画『アメイジング・スパイダーマン2』のポスタービジュアルが使用されたのは、今年2014年の大阪府職員募集。「最強の敵に対しても怯むことなくチャレンジをいとわない主人公のキャラクターが大阪府の求める人材像とも重なる部分がある」ことから、今回のタイアップを決定した。
勇ましいスパイダーマンの後ろ姿の横に、「次々に現れる新たな課題に挑戦するのは君だ!」。財政の再建など、府の難題の“一網打尽”に期待を寄せた。
同じく大阪府の、総合労働事務所による労働相談事業は、映画『チーム・バチスタFINAL ケルベロスの肖像』と連携。同作の「真実を診ろ。」のコピーに引っかけて、「労働条件を見ろ。」と訴えた。
大阪市も、今年2014年から映画とのタイアップをスタート。
たとえば4月に申し込みを受け付けていた大阪市職員採用試験は、『ワン チャンス』をチョイス。さえない携帯電話販売員から一躍世界的に有名なオペラ歌手になったポール・ポッツの半生にあやかり、「君もチャンスをつかめ!」と呼びかけた。
ちなみに『ワン チャンス』は、大阪府の男女共同参画事業ともタイアップ。「デートDV」の予防啓発を行っていた。
大阪市は他にも、市民局が『魔女の宅急便』とコラボし、女性の活躍促進をPR。水道局は『偉大なる、しゅららぼん』とのタイアップを実施していた。
これからも、大阪府や大阪市のポスターで、いろんな映画とのタイアップが見られそうだ。