古典落語と名作映画を同時に楽しめる「十三コテン劇場」の第2弾が、大阪・十三のシアターセブンで5月3日(土)に開催され、落語家の桂米紫さんが「子はかすがい」を披露した。
「十三コテン劇場」は、2013年8月につづき2回目の実施。ミニシアター内に落語の高座を設置し、古典名作落語を披露した後で、世界の名作映画を上映するというもの。「落語をもっと身近に」をコンセプトに、一風変わった落語会を企画・制作しているユニット「さかいひろこworks」との共同で開催するもので、「古き良き“コテン”を2つ同時に楽しめる」イベントとなっている。
落語を披露するのは、落語家の桂米紫さん。NHK新人演芸大賞やなにわ芸術祭奨励賞、文化庁芸術祭新人賞などに輝いた若手の注目株で、もともとは映画監督を志していたほどの映画好きとしても知られている。
高座に上がった米紫さんはまず、枕として古今東西の映画の話を面白おかしく披露。映画愛にあふれる語り口で、観客たちの心をしっかりとつかんだ。
その後は、古典落語の名作「子はかすがい」を1席演じ、会場に笑いと感動を呼びこんだ。
映画は、『わが谷は緑なりき』(1941年、118分)を上映。ジョン・フォード監督が家族や牧師と少年のこころの交流を描いた作品で、「子はかすがい」とはまた違った家族の姿を見てもらおうと、米紫さんがセレクト。
訪れた観客は、2つの“コテン”に描かれた家族愛をしっかりと堪能した。
「十三コテン劇場」は今後も継続的に実施される予定。
「映画館で落語を楽しむ」という新しい楽しみを、ぜひ体験してほしい。
■サイト
シアターセブン
http://www.theater-seven.com/
さかいひろこworks
http://sakaihirokoworks.net
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