大阪人情物語が凱旋　九条で『ソウル・フラワー・トレイン』上映へ

漫画家ロビン西の、大阪を舞台にした人情短編を映画化した『ソウル・フラワー・トレイン』が、大阪・九条のシネ・ヌーヴォで上映される。大阪では約3カ月半ぶりの再上映。

『ソウル・フラワー・トレイン』(C)ロビン西／エンターブレイン

映画化もされた『MIND GAME マインド・ゲーム』などで知られる漫画家ロビン西さんの、同名短編の映画化作品。大阪の大学に通う娘を訪ねてきた父親が、娘の思わぬ秘密を知ることになる物語で、ロケ地として大阪の下町が多く選ばれているのも、見どころの一つ。

主演の父親役を平田満さん、娘を咲世子さん、作中で父親と知り合う若い女性を真凛さんがそれぞれ演じている。主題歌は、大阪出身のガールズバンド・少年ナイフ。
監督は、大阪在住の西尾孔志さん。過去に手がけた『おちょんちゃんの愛と冒険と革命』が、シネアスト・オーガニゼーション大阪エキシビジョン（通称CO2）でグランプリに輝いたほか、CO2のディレクターや専門学校の講師などを務めてきた。

『ソウル・フラワー・トレイン』(C)ロビン西／エンターブレイン

今回の『ソウル・フラワー・トレイン』（2013年、97分）は、2013年8月末から新宿のケイズシネマで公開。同年の大阪ヨーロッパ映画祭などでも披露され、2014年1月からは関西へ凱旋。大阪の第七藝術劇場、京都みなみ会館、神戸アートビレッジセンターで上映された。
さらに、今年3月に行われた「おおさかシネマフェスティバル」では、咲世子さんが新人女優賞、西尾監督が新人監督賞を受賞。そうした結果を受けての、今回の大阪凱旋上映となった。

なお、海外での上映もすでに行われており、昨年はドイツ・フランクフルトの「ニッポン・コネクション」で上映。今年の5月8日（木）にイタリアのフィレンツェで開幕する「WA Japan Film Festival」（旧・フィレンツェ日本映画祭）での招待上映も決定している。

『ソウル・フラワー・トレイン』(C)ロビン西／エンターブレイン

映画『ソウル・フラワー・トレイン』は、大阪・九条のシネ・ヌーヴォで5月3日（土）から5月16日（金）まで上映予定。