京都の祇園を舞台に3本の短編映画を製作するプロジェクト「ゆば yuba motion pictures」が現在進行中。9月に劇場公開を予定するほか、海外展開も視野に入れている。制作資金協力の募集も。
「ゆば yuba motion pictures」は、京都の祇園を舞台にした短編映画を3本制作し、それを日本国内だけでなく世界に発信することで、土地の魅力を伝えることを目的とするプロジェクト。これまでさまざまな映画制作・上映企画を手がけてきた月世界旅行社が企画し、始動させた。
きっかけは、月世界旅行社が毎年運営を手伝う祇園天幕映画祭。これは路上にスクリーンを設置し、通行客に自由に映画を観てもらうというもので、毎年夏の祇園祭に合わせて開催されている。
昨年2013年の同祭に、今回参加する3名の作品が上映されていたことから、新たな短編を制作するプロジェクトがはじまった。
現在、2014年9月頃に京都シネマ・第七藝術劇場での劇場公開を予定。その後の海外展開も現在計画中だと言う。本企画のプロデューサーをつとめる月世界旅行社の岡本建志さんは、「多彩な3人の作り手がそれぞれ描く祇園の魅力を、世界に発信したい」と話す。
|
監督の1人目は、劇団・ヨーロッパ企画所属で、これまでNHKの番組「タクシードライバー祇園太郎」なども手がけてきた永野宗典さん。
本企画への参加については、「プロデューサーの熱い情熱にほだされました。『祇園太郎』でもそこまで祇園を本格的に描いてこなかったのですが、今回は踏み込んでみようと。自分の祇園に対するイメージも変化していくのではと考えています」と話す。
2人目は、ビョルネ・ホフさん。ノルウェー出身で、イギリスの大学を卒業後、京都での映画ワークショップ「Kyoto Filmmakers Lab」を通じて京都を訪れていたという。
「もともと、京都で時代劇っぽい映画を取りたいと考えていました。それをこの企画で表現できたら」と思いを寄せる。
3人目は映像制作を多数手がけるFocha!の重光あさみさん。昨年の祇園天幕映画祭では、「よーじや」のCMを制作した。
「CMの時よりじっくり取り組む時間があるので、より祇園の空気感を表現できたらいいなと思います。祇園はまだ勉強中ですが、祇園を知らない日本人だけでなく、海外の人にもその魅力を伝えたい」と意気込んでいる。
ちなみに、「ゆば yuba motion pictures」は、クラウドファンディング(ネット上で資金提供を募るサービス)も実施している。Motion Gallery内で支援を募っているほか、プロモーション映像も公開中。1口1,000円からで、支援金に応じて様々なリターンを受けることができる。受付期間は6月30日(月)まで。
詳細情報 |
サイト |
ゆば yuba motion pictures http://yuba-motion-pictures.com/ ゆば yuba motion picturesクラウドファンディング(Motion Gallery) https://motion-gallery.net/projects/yubamotionpictures |