アニメ大国から届いた多彩な秀作　チェコアニメ映画祭、関西へ

選りすぐりのチェコアニメ作品を一挙に上映する「Best of チェコアニメ映画祭」が、シネマート心斎橋、シネ・リーブル神戸、京都みなみ会館で開催される。

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もともと共産主義体制であったことから、芸術活動に大きな制限がかけられていたチェコ。ただし、アニメ制作に限っては国家を挙げての支援が行われたため、多くの芸術家が参加。その結果、世界でも有数のアニメ大国となったと言われている。

今回の「Best of チェコアニメ映画祭」には、そのチェコで作られた新旧さまざまな種類のアニメ作品が集結。
日本では「もぐらくん」の名前でヒットした「もぐらのクルテク」などの有名作をはじめ、「ポエム編」「ファンタジー編」「ユーモア編」「カラフル編」とジャンル分けされた短編集や、本格的な長編アニメ映画が多数上映される。

『もぐらのクルテク』（C）Země pohádek,a.s. ,Zdeněk Miler, Little Mole a. s.

チェコのアニメ文化草創期の1940年代から活躍した巨匠イジー・トルンカや、その後進にあたるブジェチスラフ・ポヤル、チェコで初の人形アニメを手がけたヘルミーナ・ティーロヴァー、チェコアニメ最後の巨匠と呼ばれるイジー・バルタといった、世界でも指折りのアニメ作家たちの作品も上映。
まだ日本では知られることの少ない作家たちだが、カンヌ国際映画祭でディズニーを破るなど、その実力は高く評価されている。

『ふしぎな庭』（C）Krátký Film Praha, a.s.

『あおねこくんとしろひげくん』（C）Krátký Film Praha, a.s.

『真夏の夜の夢』（C）Krátký Film Praha, a.s.

「Best of チェコアニメ映画祭」は、大阪のシネマート心斎橋で　3月29日（土）から4月11日（金）まで実施されるほか、シネ・リーブル神戸で5月17日（土）から5月30日（金）まで、京都みなみ会館で6月7日（土）から6月13日（金）までそれぞれ開催予定。