京都を舞台に制作された、フォークシンガーの大塚まさじさん主演の映画『父のこころ』が、大阪の第七藝術劇場と京都シネマで同時公開される。
映画『父のこころ』(2014年、89分)は、京都を舞台に、仕事の失敗が原因で故郷と家族を捨てた初老の男性と、その家族たちの物語。大塚さん演じる「おとうはん」の姿を京都で見た、との情報を聞いて動揺する長男や長女、妻。再会し、「長女の結納に出席してほしい」と提案されるが、父が京都に戻ってきたのは、別の理由だった・・・というストーリー。
監督は、仲里依紗主演の『時をかける少女』(2010年)、桐谷美玲主演の『乱反射』(2011年)などを手がけた谷口正晃さんがつとめている。
京都の元・立誠小学校のシーンが多く使われている本作。現在同校で開講されている「シネマカレッジ京都」のワークショップから生み出された作品で、大塚さん以外の出演者の多くは同講座の受講生。
本作が映画初主演となった大塚さんは、「監督からは、芝居じみた様子にならないよう、自然な演技を演出してもらいました」と話す。共演者のシネマカレッジ京都受講生については、「みんな真剣だったし、どんどん仲良くなりました。終わるころには本当の家族のようになっていました」と振り返った。
谷口監督は、本作をほぼ順撮り(ストーリーの流れと同じ順番で撮影すること)で制作したといい、それも、家族になっていく姿を自然に撮れた理由だという。
「よくある映画では、家族が再びまとまってめでたしめでたし、という感じですが本作は違います。谷口監督も、『違う家族の形を描きたい』という思いがあったようで、私もその感覚を共有できました」と話す大塚さん。
「親から子どもまで、登場人物ぞれぞれの世代に共感できるところのある映画なので、ぜひ観てください」と呼びかけた。
映画『父のこころ』は、大阪・十三の第七藝術劇場で3月22日(土)から4月11日(金)まで、京都・烏丸の京都シネマで3月22日(土)から4月4日(金)まで公開される。また、神戸の元町映画館でも今年初夏に公開予定。
3月22日(土)の公開初日には、第七藝術劇場と京都シネマでそれぞれ大塚まさじさん、谷口正晃監督らの舞台あいさつが行われる。
予告編 |
詳細情報 |
上映日程 |
第七藝術劇場 3月22日(土)~4月11日(金) 京都シネマ 元町映画館 |
映画館 |
第七藝術劇場 (大阪市淀川区十三本町1-7-27サンポードシティ6F、TEL 06-6302-2073) 京都シネマ 元町映画館 |
サイト |
『父のこころ』公式サイト http://chichinokokoro.jp/ 第七藝術劇場 http://www.nanagei.com/ 京都シネマ http://www.kyotocinema.jp/ 元町映画館 http://www.motoei.com/ 立誠小で大塚まさじさん熱唱 谷口監督と『父のこころ』PR[レポート] http://www.cinepre.biz/archives/10778 |