江戸時代に岡山県で起きた山中一揆をめぐるドキュメンタリー『つづきのヴォイス』が、大阪・九条のシネ・ヌーヴォで上映中。3月8日(土)に監督の山崎樹一郎さんとプロデューサーの桑原広考さんが舞台あいさつを行った。
『つづきのヴォイス』(2013年、58分)は、岡山県真庭市で江戸時代に起きた山中一揆を題材にしたドキュメンタリー作品。過酷な年貢の取り立てに対し立ちあがった農民たちの物語について、資料や口伝をもとに今の時代によみがえらそうとする人たちの姿を描いている。
監督は山崎樹一郎さん。酪農をモチーフに、同じく岡山県真庭市を舞台にした『ひかりのおと』(2011年、89分)を制作。岡山県内での巡回上映を継続して行い、インディーズ映画界の注目を集めていた。
現在は、山中一揆をテーマにした時代劇映画『新しき民』を制作する「一揆の映画プロジェクト」を進めている山崎監督。この準備中に、取材した人たちにカメラを向けて制作したのが本作『つづきのヴォイス』だという。
『つづきのヴォイス』 (C) 2013 IKKI NO EIGA PROJECT All Rights Reserved. |
今回のシネ・ヌーヴォでの上映に合わせて登壇した山崎監督は「みなさんの証言がほんと貴重なもの。だから、『新しき民』を作るのに合わせて、それも撮影しようと思いました」と話す。
桑原プロデューサーは「『つづきのヴォイス』はいわば過程であり道中の作品です。撮影している中で新発見が出てきたので、それを『新しき民』に盛り込む、という流れもできました」と振り返り、「あわせて観ていただくと、また違った面が見えてくるのでは」と2作品をアピールした。
『つづきのヴォイス』 (C) 2013 IKKI NO EIGA PROJECT All Rights Reserved. |
山中一揆を描いた『新しき民』は、3月に現地での撮影が終了。編集作業を経て今年冬以降の公開を予定しているという。
また『つづきのヴォイス』 は、大阪・九条のシネ・ヌーヴォXで3月14日(金)まで上映されている。
■サイト
『つづきのヴォイス』公式サイト
http://ikkino.jp/tudukinovoice.html
一揆の映画プロジェクト
http://ikkino.jp/
シネ・ヌーヴォ
http://www.cinenouveau.com/