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伝統ある町並みと保存活動描く 大阪で『まちや紳士録』上映へ

福岡県八女市福島地区の町並み保存活動をテーマにしたドキュメンタリー映画『まちや紳士録』が、大阪・十三の第七藝術劇場で上映される。

まちや紳士録監督
『まちや紳士録』監督の伊藤有紀さん

『まちや紳士録』(2013年、88分)は、ドキュメンタリー映画。題材は、2002年に重要伝統的建造物群保存地区に指定された福岡県八女市福島地区での、町並みや町屋の保存活動。少子高齢化によって増加する空き家、職人たちの減少など、町屋保存活動が存続の危機を迎える現状と、そこで奮闘する人たちの姿を描いている。

まちや紳士録1
画像提供:グループ現代

監督は、伊藤有紀さん。もともと東京で映像の仕事をしていたが、旅番組を手がけている中、博多のロケで知り合った人に誘われて博多で働くことになった。その後、とあるキッカケで八女市福島地区の町屋に住みはじめた伊藤さんが、同作プロデューサーの「この町の映画を撮りたい」という思いを聞いて、同作の企画を始動させた。製作期間は約2年。保存活動に取り組む人たちを取材し、インタビューや活動の様子をカメラにおさめた。

撮り始めたすぐは、外部から来たばかりで撮影にも苦労した、と話す伊藤監督。でも撮影を続けているうちに、どんどん好意的に受け止められていったという。「八女の人たちは、自分たちでPRをしないというかというか。虚飾とは無縁で、実を取る人たちだと感じました。それを外に発信するのが、私の役割なのかなと思いました」と振り返る。

まちや紳士録2
画像提供:グループ現代

東京の暮らしが合ってない感じがした、と話す伊藤さん。八女市に来て、雰囲気がとてもしっくりきたという。「自分みたいな人たち、肌に合ってないのに惰性で住みつづけている人たちは、東京みたいな都会にももっとたくさんいるんじゃないか、と気付いたんです。そういう人に、訴えかけられる映画だと思ってます」と話す。

『まちや紳士録』は3月1日(土)から3月14日(金)まで、大阪・十三の第七藝術劇場で上映される。

予告編

詳細情報
上映日程 第七藝術劇場
 3月1日(土)~3月14日(金)
映画館 第七藝術劇場
大阪市淀川区十三本町1-7-27サンポードシティ6F、TEL 06-6302-2073)
サイト 『まちや紳士録』公式サイト
http://www.yame-machiya.info/
第七藝術劇場
http://www.nanagei.com/