1997年にオープンした一つの映画館が、今年閉館することになりました。
梅田スカイビル4階にある「梅田ガーデンシネマ」です。
ミニシアターブームが起きた1990年代、大阪でも次々に、新しく個性のあるミニシアターが誕生しました。
梅田ガーデンシネマが生まれたのも、そんな時代。
シアター1・2のスクリーン2つで、単館系作品を中心に多くの映画を上映してきました。
このガーデンシネマで最初に単館系映画を観た、シネコンではない最初のミニシアターデビューがこの映画館だった―
そういう人も多いのでは、と思います。
こうして、関西の多くの映画ファンに親しまれた梅田ガーデンシネマですが、
2013年12月に、閉館のニュースが報じられました。
閉館時期は、2014年2月末。
そのことを知った多くのひとたちが、ツイッターやフェイスブックで情報を拡散。
惜しむ声、懐かしい思い出を語る声などがネット上に多く広がり、これからの映画館のあり方に思いをはせる人も多くいらっしゃいました。
■映画ファンに愛され16年・・・梅田ガーデンシネマが来春閉館へ http://www.cinepre.biz/archives/8963 |
最終的に梅田ガーデンシネマの跡地は、1フロア下の映画館、シネ・リーブル梅田の拡張部分として使われることが決定。
もともと2つのスクリーンを有していたシネ・リーブル梅田が、計4スクリーンとしてリニューアルすることになりました。
ガーデンシネマは閉館するけど、あの場所に映画館がなくなるわけではない。
そのことに安心を覚えた映画ファンも多かったのではないでしょうか。
シネ・リーブル梅田公式サイト http://www.ttcg.jp/cinelibre_umeda/ |
シネコン。ミニシアター。名画座。
映画の流行にしたがって、映画館のカタチもたくさん生まれてきました。
映画の技術が、どんどんフィルムからデジタルに切り替わっていく現在。
その時代の変化に対応すべく、関西のミニシアターは、ほぼすべてデジタル導入が終わったといいます。
映画館の存在も、大きな変化の時を迎えているのでしょう。
これからの動き、キネプレでもどんどんとりあげながら、関西の映画業界を一層盛り上げていきたいと思います。
※キネプレでは、梅田ガーデンシネマの思い出を募集しています。
みなさんの記憶をぜひお寄せください。↓
映画館の変革は、人々の映画の嗜好の変化と無関係ではありません。 その時代その時代にあった観賞スタイルを提供し続けられるかどうか。 それが、「映画を観る場所」としての映画館に求められているのでしょう。 |