ちょっと、今年はじめのことを振り返ります。
ある場所で行われていたボードゲームイベントに、おじゃました時のことでした。
ボードゲームをひたすら遊ぶ、というよりは、「ゲームをツールにコミュニケーションを楽しむ会」といった趣きのイベントで、それはそれでかなり楽しかったのですが、途中である一つのオリジナルゲームが披露されました。
それは、コーヒーを題材に作りあげられたもの。
単純なルールなのにおもしろく、そのゲームをきっかけに同じテーブルのひとたちとすっかり仲良くなってしまったのです。
「かんたんなゲームをはさむことで、こんなに仲良く話せるんだ」
と、びびびっときた、とまでは言いませんが、ちょっと衝撃を受けたのを覚えています。
そのゲームをデザインしたのは、タンサンファブリークさんというチームでした。
2か月後、ぼくはぼんやりと、「映画の新しい楽しみ方はないかなあ」と考えてました。
そのときに、ふとこのゲーム会のことを思い出したのです。
すぐに連絡をとり、ぼくは頭のなかのアイディアが固まるより早く、こう伝えました。
「映画を観ることって、ゲームになりませんか」
非常にアバウトな提案でした。ほんと申し訳ないと思います。
でもタンサンファブリークさんは、このとっぴょうしもない話に、ちゃんと応えてくれたのです。
このつづきは、またのちほど。
カタラシテーナをめぐるお話は、もうちょっとつづきます。