英軍機不時着の実話描く　佐渡島発『飛べ！ダコタ』関西で上映

佐渡島で起きた英軍輸送機の不時着から始まる、イギリス兵と地元民との交流を描いた映画『飛べ！ダコタ』が塚口サンサン劇場などで上映されている。11月からは京都みなみ会館、シアターセブンでも。

「事実を風化しないように」という思いが、1本の映画に結実した。

『飛べ！ダコタ』は、実話をもとにした映画作品。太平洋戦争終結から5カ月の1946年1月、佐渡島にイギリス軍の要人機「ダコタ」が不時着。地元の村人たちは少し前までは敵国だったイギリスの兵士に戸惑うものの、国境を超えた友情と絆を育んでいくという物語。
2010年に、ダコタを修理した整備士の子供が佐渡島を来訪。父親が佐渡島でお世話になった思いを告げたことから、「この事実を風化させてはならない」と地元のフィルムコミッションが映画化を企画。地元の多大な協力を得て、1つの映画作品となった。

(C) 「飛べ！ダコタ」製作委員会

ダコタを発見する旅館の娘を、映画初主演となる比嘉愛未さんが演じるほか、その幼なじみ役として窪田正孝さんが、村長役として柄本明さんが出演している。
関西で最初の公開となった塚口サンサン劇場では、油谷誠至監督による舞台あいさつのほか、来場客に新潟の新米のプレゼントなどが行われた。

塚口サンサン劇場で来場客にサインをする油谷監督（同劇場提供）

『飛べ！ダコタ』は塚口サンサン劇場で11月1日（金）まで上映中。布施ラインシネマ、彦根ビバシティシシネマでも10月19日（土）から上映されている。
また、京都みなみ会館、大阪・十三のシアターセブンでも11月2日（土）から上映予定。

新潟県・佐渡島で実際にあった感動の物語。
心の交流を、ぜひスクリーンで。