映画作家タルコフスキーの作品をモチーフに、「マレビトの会」松田正隆さんと「維新派」松本雄吉さんが手がけた新作演劇「石のような水」の上演を記念して、京都の元・立誠小特設シアターで特集企画が開催される。
話題の演劇を鑑賞する、その前に。
「石のような水」は、今年11月に京都芸術劇場で上演される新作演劇。京都を拠点に創作活動を続ける「マレビトの会」主催の松田正隆さん(岸田國士戯曲賞、読売演劇大賞など受賞)が脚本を、野外劇場を自ら制作し大規模公演を行うことでも有名な「維新派」主宰の松本雄吉さんが演出と美術を手がけている。
松田正隆さん |
松本雄吉さん※写真提供:Clippin JAM |
今回は、同公演のプロローグイベントとして、京都の元・立誠小特設シアターで『「その後」の前に ~プロローグ「石のような水」』を開催。同演劇が、旧ソ連の映画作家、アンドレイ・タルコフスキーをモチーフにしていることから、タルコフスキーの『ストーカー』(1979年)、『惑星ソラリス』(1972年)を上映する。
また合わせて、維新派が東京・汐留に巨大な野外劇場を建築していく様子を描いた『蜃気楼劇場』(1991年)と、松田正隆さんが長崎とチェルノブイリという原子力の被害にあった街を取材したドキュメンタリー『CAMOCEЛ(サマショール)―長崎そしてチェルノブイリ』(2006年)も併映される。
『ストーカー』 |
『蜃気楼劇場』 |
さらに同期開催中には、松田正隆さんと演劇批評家・森山直人さんのトーク、「石のような水」の1シーンをリーディング上演しながらの松本雄吉さんと森山直人さんのトーク、さらに『ストーカー』を観ながらの松田正隆さん・松本雄吉さん・山中崇さんによる生オーディオコメンタリー上映も実施される。
特集企画『「その後」の前に ~プロローグ「石のような水」』は、京都の元・立誠小特設シアターで10月19日(土)から25日(金)まで開催。また、舞台「石のような水」は、11月28日(木)~30日(土)まで、京都芸術劇場で公演予定。
演劇ファン垂涎もののこの企画。
公演を観に行く前に、ぜひとも予習しておきたい。
詳細情報 |
開催日程 | 10月19日(土)~25日(金) |
料金 |
1回券 一般1,500円、学生・シニア1,300円、シアター会員1,200円 3回券 3,000円 ※トークは、3回券提示で入場可能、トークの観参加は各回1,000円 |
映画館 |
元・立誠小特設シアター (京都市中京区備前島町310-2、TEL 080-3842-5398) |
サイト |
「その後」の前に ~プロローグ「石のような水」 http://risseicinema.com/movies/2057 「石のような水」公式サイト http://www.k-pac.org/performance/20131128.html 立誠・シネマ・プロジェクト http://risseicinema.com/ |