市民の協力を得て若手映画監督や学生たちが映画を制作する神戸100年映画祭の「未来の神戸映画プロジェクト」が、今年も始動。現在制作資金のカンパを募っている。
神戸の学生たちと市民が協力し、一つの映画を作りあげる―
神戸100年映画祭は、1996年より神戸ではじまった映画上映イベント。第1回は特別顧問として神戸出身の映画評論家・淀川長治さんを招き、20本の映画を上映した。
17回目となる去年の開催では、「新たな風を吹き込むべく」新プロジェクトを始動。映画作りを学ぶ学生たちや若手映画監督とタッグを組み、それぞれの土地で制作する映画資金のカンパを、神戸市民から募集した。
結果、60万円の寄付が集まり、京都造形芸術大卒業生らの「月世界旅行社」と、神戸芸術工科大学の学生らがそれぞれ京都と神戸で短編映画を制作。昨年開催された神戸100年映画祭内の1プログラムとして、上映された。
神戸芸工大生が制作した『畜生な煙』(監督:向田優) |
今年も前回に引き続き、「未来の神戸映画プロジェクト2」を始動。前回、SF短編『畜生な煙』を手がけた神戸芸術工科大学出身の向田優さんと、同大学出身でぴあフィルムフェスティバルでの入選経験もある永野義弘さんがタッグを組み、神戸で映画を制作する。
今作のテーマは「守ること」。1人の青年と、家族や恋人との関係、日常や風景が変化していくさまを繊細に、刺激的に描く作品になるという。またロケ地は神戸を活用。現在は脚本を鋭意執筆中で、来月には神戸の地で撮影を敢行する予定だ。
「神戸から新たな映画を」と意気込む永野さん(写真左)と向田さん(同企画Facebookページより引用) |
「神戸だからこそ誕生できる映画を、神戸の方々と共に世へ発信していきたい」という意欲を胸に、映画制作に取り組む向田さんと永野さん。
神戸の地で今年も動き出した若者たちの取り組みを応援するとともに、「映画の街」神戸に新たな風が巻き起こることを期待したい。
今年の神戸100年映画祭は11月に開催予定。「未来の神戸映画プロジェクト」の作品は、11月8日(金)と9日(土)に、神戸アートビレッジセンターで上映される。
「未来の神戸映画プロジェクト」は、現在制作資金のカンパを募集中。1口5,000円から。出資者は映画のクレジットに名前が載るとともに、映画祭での上映時の招待券や、後日の映画DVDなどが送付される。
詳細情報 |
カンパ詳細 |
・カンパ概要 1口5,000円 ・カンパ特典 ・カンパ入金先 ・問い合わせ先 |
開催日程 | 11月8日(金)、9日(土) |
映画館 |
神戸アートビレッジセンター (神戸市兵庫区新開地5-3-14、TEL 078-512-5500) |
サイト |
「未来の神戸映画プロジェクト2」公式Facebookページ https://www.facebook.com/pages/未来の神戸映画プロジェクト2/620681047951872 神戸100年映画祭公式サイト http://kff100.com/ 「未来の神戸映画」形に 若者たちの力作お披露目へ【キネプレニュース】 http://www.cinepre.biz/?p=2744 「未来の神戸映画プロジェクト」神戸芸術工科大学・月世界旅行社 【キネプレインタビュー】 http://www.cinepre.biz/?p=2315 |