映画監督濱口竜介さんの作品を一挙上映する「濱口竜介プロスペクティヴ in Kansai」が、第七藝術劇場、神戸映画資料館、京都シネマ、元・立誠小シアター、京都みなみ会館の5館で同時開催される。
東京で喝采を浴び、映画館の支配人たちがほれ込んだ才能が、関西にやってくる。
濱口竜介さんは映画監督。東京藝術大学大学院映像研究科で映画作りを学び、修了作品『PASSION』を制作。国内外の映画祭で上映され、その才能を評価された。
その後は、東日本大震災被災者へインタビューした『なみのおと』(2011年)や、4時間超えの長編映画『親密さ』(2012年、255分)などを制作。今年からは神戸に拠点を移し、映画制作だけでなく演技ワークショップなどに精力的に取り組んでいる。
昨年は、濱口監督の過去作を一挙に公開する「濱口竜介プロスペクティヴ」を東京のオーディトリウム渋谷で開催。関東の映画ファンから喝采を受けるなど多くの反響を得た。
『親密さ』 |
今回は、同監督の才能にほれ込んだ関西のミニシアター支配人たちが連携。「濱口竜介プロスペクティヴ in Kansai」と題し、京都3館・大阪1館・神戸1館で同時期に特集上映を開催する。
以下、各映画館の人たちからのコメントを、一部抜粋して紹介したい。
「濱口竜介の作品が、様々な優れた映画作家たちの影響を受けているのは明らかであろうともそれらの作品はまぎれもなく濱口竜介でしか撮りえない作品であると確信している」(第七藝術劇場・松村さん)
「濱口監督の作品はもっと注目され広く見られるべきだと考えています。このような映画作家はほかに思い当たりません」(神戸映画資料館・田中さん)
「映画それ自体の新しい可能性を見せてくれる。しかしそれは、まったく新しいようでいて、実は映画それ自体が本来持つおもしろさなのだと、観た後に気づく」(元・立誠小シアター・田中さん)
「京阪神、どこでもいい。是非、濱口竜介の世界に劇場で出会ってほしい。(中略)そして、劇場からの帰り道、大切な人の事をそっと思い出して、すこし、やさしい気持ちになってくれたらいい」(京都みなみ会館・吉田さん)
「濱口竜介プロスペクティヴ in Kansai」は、、第七藝術劇場、神戸映画資料館、京都シネマ、元・立誠小シアター、京都みなみ会館で開催される。
第七藝術劇場、神戸映画資料館は6月29日(土)から、元・立誠小シアターは7月6日(土)から、京都シネマは7月13日(土)から上映開始。京都みなみ会館は7月13日(土)にオールナイトで上映される。
多くの映画ファンから拍手で迎えられた新星の作品に、期待したい。
詳細情報 |
開催日程 |
第七藝術劇場 6月29日(土)~7月12日(金) 神戸映画資料館 京都シネマ 元・立誠小学校 特設シアター 京都みなみ会館 |
映画館 |
第七藝術劇場 (大阪市淀川区十三本町1-7-27サンポードシティ6F、TEL 06-6302-2073) 神戸映画資料館 京都シネマ 元・立誠小学校 特設シアター 京都みなみ会館 |
サイト |
「濱口竜介プロスペクティヴ in Kansai」公式サイト http://prospective.fictive.jp/ 第七藝術劇場 http://www.nanagei.com/ 神戸映画資料館 http://www.kobe-eiga.net/ 京都シネマ http://www.kyotocinema.jp/ 元・立誠小学校 特設シアター http://risseicinema.com/ 京都みなみ会館 http://kyoto-minamikaikan.jp/ |