塚口サンサン劇場の改革10年を記した人気連載! 書籍も発売中!

連載コーナーはこちら

自主監督らが集結 「52の美徳」テーマに作品制作へ

参加者が52種類の美徳の1つをテーマにした映画を制作する企画「Cradle of Images - KINEMICAL VIRTUES -」のキックオフイベントが、5月12日(日)に大阪・緑橋のアトリエ「♭(フラット)」で行われ、自主映画監督や俳優らが参加した。


自主監督たちが一堂に

戸田光啓さんが主宰する「Cradle of Images」の一環。
「Cradle of Images」は、映画だけでなく、絵画、文学、演劇、音楽などさまざまな芸術分野において、「ワクワクを世界と分かち合って得た収益の一部をもう一度、世界に帰して分かち合い、フローを創る」チャリティープロジェクト。
今回は映画を制作し公開するにあたり、NPO法人ヴァーチューズ・プロジェクト・ジャパンの協力を得て、「52の美徳それぞれをテーマにした映画を作る」企画を始動させた。
「52の美徳」とは、「愛」「感謝」「勤勉」「情熱」「創造性」など、同NPOが唱えている「人間にもともと備わっている美徳」のこと。
ヴァーチューズ・プロジェクトはこの美徳をテーマに子どもを育成し、子どもたちから暴力をなくそうとして活動。1994年には国連事務局によって表彰され、現在は世界各国で子どもの教育プログラムとして取り入れられている。


ワークショップのため、名札に名前を書く参加者ら

5月12日(日)は、戸田さんの呼び掛けに賛同した自主映画監督や俳優らが集合し、キックオフイベントを行った。まず戸田さんが同プロジェクトのあらましや開催の意義について解説。
「ここで生まれたエネルギーがどう育っていくのか、それを見てほしい。そして自身の内面の輝きをそれに乗せてもらいたい。世界に種をまくように、映画を作っていってもらえれば」と呼びかけた。


同プロジェクトについて語る戸田さん

その後は、同NPOの「ファシリテーター」が日ごろ取り入れているワークショップを実施。監督たちがお互いに話をしたり、あるルールの下交流を深めたり、と様々な形で「互いの美徳について考える」機会が設けられた。


ワークショップではお互いの「好きなもの」を聞く場面も

ワークショップの終了後は、参加者が美徳が書かれたくじを引き、それぞれが作品に盛り込むべきテーマを決定。最後は参加者同士の交流会が催され、映画作りへの姿勢や普段の活動について意見を交わした。
これから各監督は作品作りに取り組み、今年冬の一斉公開を目指すという。

■サイト
Cradle of Images(Faecbookページ)
https://www.facebook.com/groups/405632289530052/
NPO法人ヴァーチューズ・プロジェクト・ジャパン
http://www.virtues-project-japan.com/