(シネマート心斎橋からの寄稿です) |
皆様こんにちは。今回このコーナーを担当させていただくのはシネマート心斎橋です!
心斎橋にもミニシアターがあるってご存知でしたか?心斎橋の御堂筋を挟んで西側“アメリカ村”のビッグステップ4Fにあります。周りには個性的な洋服屋さんや、音楽関係のお店が多く、梅田や難波と少し違った独特の雰囲気を持っています。
さて、そんな場所に位置する当館は、オープンからこの春で7年を迎えようとしています。
オープン当初、韓国映画を多く上映していたこともあり、アジア映画に特化した劇場といった印象をお持ちの方もいるかもしれませんが、ドキュメンタリー映画や、アメリカのインディペンデント映画など、様々なジャンルの作品を上映しております。
また去年より当館を運営する株式会社エスピーオーが、未公開になる作品を自社で配給する試みをスタートしました。昨年はジャック・ブラックが熱狂的なバードウォッチャーを演じる『ビッグ・ボーイズ しあわせの鳥を探して』、しがない中年男性と不良少年との心の交流を描いた『WIN WIN/ウィン・ウィン』、目に見えないエイリアンの地球侵略を描く『ダーケストアワー 消滅』の3本を劇場公開いたしました。
そして、その第4弾がいよいよ3月2日(土)より公開となります。タイトルは『マーサ、あるいはマーシー・メイ』。
これはカルト集団を抜け出し、姉夫婦のもとに身を寄せた女性・マーサが、マインドコントロールから逃れようと闘う最初の2週間を描いています。優しい姉夫婦、静かな湖畔の別荘、本来ならば最も落ち着くはずの場所も、“カルト集団にいた”という事実を、実姉にさえ打ち明けられないマーサにとっては、安心できる場所ではありません。話が過去のことに及ぶと、彼女は苛立ち、そして姉夫婦との溝は次第に大きく広がっていきます。その度、思い出されるのは、カルト集団で過ごした日々―。「自らの居場所は何処なのか?」彼女の心は大きく揺らぎ、やがて現在と過去、現実と妄想の境目があいまいになっていきます。
29歳の新人監督ショーン・ダーキンと、22歳の新人女優エリザベス・オルセン(お姉さんはセレブ双子のオルセン姉妹!) という、2つの新しい才能が生み出した衝撃のデビュー作。ごく普通の若い女性が陥る不安を描きながらも、人間の心の中にある疑念こそが何よりも恐ろしいと教えてくれる映画です。
実は、いろいろな作品を上映しているシネマート心斎橋。これからも新しい発見や、ここでしか観られない作品を皆様に届けられるよう、多彩なラインナップを揃えてまいります。お近くまで来られた際は、ぜひお立ち寄りください!
『マーサ、あるいはマーシー・メイ』公式サイト
http://video.foxjapan.com/movies/marcymay/