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阪神淡路大震災の傷描く 『その街のこども』が上映中

阪神・淡路大震災を経験した若者たちを描いた映画『その街のこども』(森山未來、佐藤江梨子ら出演)が現在上映中。大阪・十三のシアターセブンで、1月25日(金)まで。


(c)2010 NHK

もうすぐあの震災から18年。節目となるこの1月に、「忘れてはならない」記憶を伝える映画が、大阪で上映されている。

『その街のこども』(2010年、83分)は、阪神・淡路大震災15年特別企画作品として制作された映画。子どものころに震災を経験し、東京で暮らす男女の、それぞれの震災体験やそれに対する向き合い方を描いている。主演は森山未來さん、佐藤江梨子さん。第36回放送文化基金賞受賞。

東京で暮らす勇治(森山未來)と美夏(佐藤江梨子)は、「追悼の集い」が行われる前日、神戸で偶然知り合う。震災が残した心の傷に向き合うため今年こそ集いに参加すると決めていた美夏に対し、「なんとなく神戸に降り立っただけ」と言い張る勇治。だがある場所に差しかかった時、美夏は勇治が抱え込んだ過去を垣間見ることになる…というストーリー。


(c)2010 NHK

神戸をはじめ、実際に震災の被害を受けた地域でロケを行った同作。当初は、NHKでテレビドラマとして制作されたという。実際に震災を体験している主演の2人が、心に傷を抱えている若者の等身大の姿を熱演した。多くの反響を呼んだことから、劇場用の製作が決定。新映像を追加し、再編集したのが今作となる。

自分たちの街を一瞬で破壊され心に傷を抱えた人の姿をじっくり描いたこの作品を、この18年の節目にもう一度、かみしめたい。
『その街のこども』は、大阪・十三のシアターセブンで上映中。1月25日(金)まで。

■予告編

■上映日程
1月12日(土)~25日(金)

■会場
シアターセブン
(大阪市淀川区十三本町1-7-27サンポードシティ5階、TEL 06-4862-7733)

■サイト
『その街のこども』公式サイト
http://sonomachi.com/
シアターセブン
http://www.theater-seven.com/