フレンチコメディの名手、ピエール・エテックスの特集上映が、1月27日(金)からシネ・リーブル梅田、京都シネマでスタートする。元町映画館でも近日上映予定。
ピエール・エテックスは、フランスで活躍した映画監督・俳優。ほかにも道化師・手品師・イラストレーター・作家・音楽家など多方面の才能を開花させ、後世に残る作品群を作り上げた。
もともとチャップリンやバスター・キートンなどサイレント映画のコメディアンや、サーカスに憧れていたといい、フランスのジャック・タチの『ぼくの伯父さん』のアシスタントやポスタービジュアルのイラストレーターを務めたことから、映画作りに参加。脚本家のジャン=クロード・カリエールとタッグを組み、様々な短編・長編を制作した。
短編2作目の『幸福な結婚記念日』がアカデミー賞最優秀短編実写映画賞に輝いたほか、長編『ヨーヨー』がカンヌ国際映画祭やヴェネチア国際映画祭で、『大恋愛』もカンヌ国際映画祭で受賞。トリュフォーやゴダールなどフランスの映画人も絶賛するなど、高い評価を得ている。
『ヨーヨー』
© 1965 – CAPAC
ただ、公開から時間が経ち、フランスの法律上の問題で、映画が公開できない環境が長くあったというエテックスの作品群。その中で、ゴダールやレオス・カラックス、ミシェル・ゴンドリー、デヴィッド・リンチなどの映画人や、ファンら合計5万人以上の人々が署名活動を行ったことから、2010年に権利が復活。エテックス本人の監修のもと、デジタル修復が施され、上映が可能となった。
『大恋愛』
© 1968 – CAPAC
今回の特集上映「ピエール・エテックス レトロスペクティブ」では、そんなエテックスの長編4作品と短編3作品を上映。最初の長編作『恋する男』以外は日本での初公開となる。
『恋する男』
© 1962 – CAPAC
『健康でさえあれば』
© 1973 – CAPAC – Les Films de la Colombe
「ピエール・エテックス レトロスペクティブ」は、1月27日(金)からシネ・リーブル梅田、京都シネマで上映開始。神戸の元町映画館でも近日上映予定。
『恋する男』『ヨーヨー』『健康でさえあれば』『大恋愛』の長編4作品と、『破局』『幸福な結婚記念日』『絶好調』の短編3作品を上映する。
「ピエール・エテックス レトロスペクティブ」予告編 |
詳細情報 |
■上映日程 ・シネ・リーブル梅田 1月27日(金)~ ・京都シネマ ・元町映画館 ■サイト |