兵庫県の豊岡劇場が、ミニシアター自身が映画配信を行うサービスを準備中。今年秋スタートを目指してクラウドファンディングを開始した。
豊岡劇場は、兵庫県豊岡市にある映画館。大ホール174人、小ホール50人からなり、ファミリー向け大作からミニシアター系作品まで幅広い映画を上映している。
もともと、1927年にスタートした前身の豊岡劇場は、2012年に閉館。その後、地域の文化拠点を再生しようという思いから、リノベーションしたのち「CINEMACTION 豊劇・豊岡劇場」として2014年12月に再スタートを切った。
今回は、コロナ禍を経て、配信で映画を観る習慣が根付いた現在、「ミニシアター自身、特に地方の独立系映画館が、配信事業を行うべきという考えに至りました」と話す代表の石橋秀彦さん。
「映画館はその歴史や立地により、作品を『選んで』お客様に映画を提供しています。その価値を皆様に共有していただき、全国の映画ファンの皆さんにミニシアターを支援してもらいたい」という思いから、配信事業のスタートに踏み切った。
具体的な内容としては、モーションギャラリーのBASICを、自社の配信プラットフォームとして使用。
劇場のコミュニティーを作り、サブスクリプション制度として月額1本1,200円ごとに映画をストリーミング配信する。その1カ月の間ならば、同じ作品は何回でも視聴可能。
上映作品は基本的には、全国ロードショーが終わった作品の中から映画館が選んで配信する。原則ストリーミング配信のみ。
現在は、東京・渋谷のユーロスペース、大阪・九条のシネ・ヌーヴォ、新潟の高田世界館といった映画館や、配給会社、配給宣伝会社からの協力を得ている。以降も協力会社を増やしていきたいとのこと。
今後は、10月19日まで、クラウドファンディングで資金提供を募る。
それと並行して、9月から10月の間に、BASICで豊岡劇場のコミュニティを立ち上げ、配信を開始する。
それ以降、2021年から2022年春を通して、宣伝活動などを進めていく予定だ。
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