公開中のフランスアニメーション映画『ベルヴィル・ランデブー』とコラボし、サイレント映画のピアノ演奏付き上映を大阪・天六で開催。8月7日(土)はバスター・キートンのコメディ中編、8月15日(日)はジョルジュ・メリエス特集を上映する。
「キネピアノ」は、無声映画振興会とキネプレの共同でスタートした企画。大阪・天神橋筋六丁目のシネマパブ「ワイルドバンチ」で始まったのをきっかけに、劇場やその他の場所でも開催するなど、ファンを拡大している。
キネピアノの様子
サイレント映画を、ピアノの演奏付きで上映するスタイルで、日本ではメジャーな活動弁士はつかず、演奏のみでサイレント映画の物語を堪能してもらうというもの。
今回は「キネピアノ プレミアム」と題し、7月24日(土)以降、特集上映を開催。
8月7日(土)と8月15日(日)は、シネ・リーブル梅田などで上映されているフランスのアニメーション映画『ベルヴィル・ランデブー』との連携企画として実施する。
©Les Armateurs / Production Champion Vivi Film / France 3 Cinéma / RGP France / Sylvian Chomet
『ベルヴィル・ランデブー』(2002年、80分)は、フランスのシルバン・ショメによる長編初監督作品。セリフを最低限にし、効果音や音楽だけで魅せる作品で、デフォルメされたキャラクターたちが織り成す物語を、軽快でユーモアかつシュールに描いた。
2004年の公開当初から世界中で大絶賛を受け、日本ではスタジオジブリの高畑勲さん、大友克洋さんらも称賛。アカデミー賞ではフランス映画として初めて長編アニメーション賞にノミネート。主題歌賞にもノミネートされる快挙を果たした。
同作の製作20周年を前に、プレアニバーサリー企画としてリバイバル公開がスタート。7月末より関西でも上映が開始した。
8月7日(土)のキネピアノでは、そのショメ監督が好きだったと言うサイレント映画の喜劇王の一人、バスター・キートンをお届け。キートンのチェイスが見どころたっぷりの名作中編コメディ『キートンのセブン・チャンス』(56分)を上映する。
『キートンのセブン・チャンス』
一方8月15日(日)は、フランスの映画文化の源流に迫る企画として、「ジョルジュ・メリエス特集『月世界旅行』までの道」を実施。世界最初のSF映画と呼ばれる『月世界旅行』で知られ、「映画の魔術師」と呼ばれたメリエス監督が同作を作るまでに制作した短編を一挙に上映するというもので、同作を含めて15作合計約1時間、一挙上映する。
『月世界旅行』
「キネピアノ プレミアム」は、ワイルドバンチで8月7日(土)、8月15日(日)に、それぞれ18時から開催。
詳細・予約はそれぞれのページ(8/7(土)(『キートンのセブン・チャンス』)、8/15(日)(『月世界旅行』への道))から。
また映画『ベルヴィル・ランデブー』は、京都シネマで7月23日(金)から8月12日(木)まで、シネ・リーブル梅田で7月30日(金)から上映中。神戸の元町映画館で9月4日(金)から10日(土)まで上映予定。
詳細情報 |
■上映日程 ・キネピアノ プレミアム(『キートンのセブン・チャンス』) 8月7日(土) 18時~19時 ・キネピアノ プレミアム(『月世界旅行』への道) ■料金 ■会場 ■サイト |