学生たちで映画館を応援する団体「映画チア部」の企画として、サイレント映画の上映イベントが8月13日(金)夜に神戸のパルシネマしんこうえんで開催される。『カリガリ博士』『狂へる悪魔』の2本を上映。
※新型コロナウィルス感染状況により、『カリガリ博士』のみの上映となりました。
映画チア部は、学生たちを中心に、関西の映画館を盛り上げようと結成された団体。神戸の元町映画館を皮切りに、関西圏のミニシアターなどで上映イベントや企画などを行ってきた。
今回は、チア部としては初めてとなるサイレント映画の上映会に挑戦。「怪奇と狂気の無声ホラー」と題し、神戸の映画館・パルシネマしんこうえんで開催する。
サイレント映画の2つのスタイル、「活動弁士の活弁あり」と「伴奏のみ上映」、ともに味わえる企画として実施する点が特徴の一つだ。
まず活弁付きで上映されるのは、ドイツで作られ、ホラー映画の原点とも呼ばれる『カリガリ博士』(1920年、75分)。青年フランシスが体験した世にも奇妙な体験を話し始めるという物語で、夢遊病患者チェザーレの独特なビジュアルや、奇抜で歪んだセットなどの視覚的効果は、後世に大きな影響を与えたと言われている。
活弁を担当するのは、関西を拠点に活動弁士として活躍する大森くみこさん。
『カリガリ博士』
『カリガリ博士』
そのあと、演奏付きで上映されるのは、『狂へる悪魔』(1920年、79分)という作品。一人の人間が善と悪の心に分かれるという有名な「ジキル博士とハイド氏」を映画化した作品で、サイレント映画時代の大スター、ジョン・バリモアが主演を務めている。
上映はピアノの伴奏つきで行われる。演奏を担当するのは、サイレント映画専門の楽士として活躍する鳥飼りょうさん。鳥飼さんは『カリガリ博士』の活弁の伴奏も行う。
担当者は「どちらの作品も夏の夜を際立たせるホラー映画になっており、多くの無声映画ファンに楽しんでいただけるラインナップとなっております」とコメント。「映画チア部として、この機会に活弁、ピアノ伴奏上映を鑑賞したことがない学生に無声映画の良さを知ってもらいたいイベントです」と呼びかけている。
「怪奇と狂気の無声ホラー」上映会は、8月13日(金)19時30分から開催。
料金は2作品セットで、前売:学生2,000円、一般2,300円、当日:学生2,300円、一般2,500円。
※新型コロナウィルス感染状況により、『カリガリ博士』のみの上映となりました。
詳細情報 |
■開催日程 8月13日(金) 19時20分 開場 19時30分~ 『カリガリ博士』上映 上映後 アフタートーク(参加自由)
■料金
※前売はPassmarketにて、当日はパルシネマしんこうえんにて販売 ■開催会場 ■サイト |