コメディや実験映画などサイレント映画の傑作を特別上映　大阪・天六でピアノ演奏付き上映企画

大阪・天神橋筋六丁目のワイルドバンチで定例開催中の、サイレント短編映画とピアノ生演奏のイベント「キネピアノ」が、2週にわたって特別編を開催。7月24日（土）は傑作コメディ2本、7月31日（土）は実験映画3本を上映する。※8月7日（日）には喜劇王キートンのコメディ『キートンのセブン・チャンス』を上映。

「キネピアノ」は、無声映画振興会とキネプレの共同でスタートした企画。大阪・天神橋筋六丁目のシネマパブ「ワイルドバンチ」で始まったのをきっかけに、劇場やその他の場所でも開催するなど、ファンを拡大している。

キネピアノの様子

サイレント映画を、ピアノの演奏付きで上映するスタイルで、日本ではメジャーな活動弁士はつかず、演奏のみでサイレント映画の物語を堪能してもらうというもの。
普段はワイルドバンチで、30分前後の短編のサイレント映画を気軽に楽しめるコンパクトな形で定例開催している。

今回は「キネピアノプレミアム」と題し、7月24日（土）と7月31日（土）ともに18時から、ワイルドバンチで特集上映を開催する。

7月24日（土）はコメディ特集として、喜劇王チャップリンの『チャップリンの冒険』（26分）と、チャップリンに並ぶ三大喜劇王の1人、ハロルド・ロイドの『ロイドの化物屋敷』（25分）をセットで上映。
ともにドタバタコメディの傑作として知られ、『チャップリンの冒険』では海に飛び込んで泳いだり、『ロイドの化物屋敷』ではロイドがある屋敷でホラー体験をするなど、夏にオススメの2作品。

『ロイドの化物屋敷』

7月31日（土）は一点変わって、実験映画を特集。オランダの、雨が降る風景を記録した詩的映像『雨』（18分）から始まり、芸術家マン・レイによる実験映画『ひとで～海の星～』（18分）、画家レジェによる様々なイメージの複合体的な映画『バレエ・メカニック』（20分）の3本を上映。
『ひとで～海の星～』と『バレエ・メカニック』はともに「キキ」として有名な女優アリス・ブランが出演している。