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UG音楽の鬼才灰野敬二にせまる 十三でトークイベント

10月20日(土)、大阪・十三の第七藝術劇場にて、『ドキュメント灰野敬二』(95分 2012年)上映後に、イラストレーター・デザイナーの小田島等さんによるトークイベントが行われました。

執筆者:一色プロ@KUMAsakebu

小田島等さん(左)、田辺ユウキさんが登壇

『ドキュメント灰野敬二』は、日本のアンダーグラウンド音楽をけん引してきた灰野敬二さんの生きざまに迫ったドキュメンタリー映画。音楽だけでなく、なにかの「作り手」にとってもとても興味深い作品です。灰野敬二ファンはもちろん、灰野さんのことを知らない人にもわかりやすい構成になっています。

上映後のアフタートークでは、イラストレーター、デザイナー、漫画家でもある小田島等さんが登壇し、同じ「作り手」として、この作品に対する感想を話しました。対談の相手役は、映画評論などを手がけている田辺ユウキさん。
小田島さんは「ちょっとでもデザインをしていたり文章を書いている人間には、身につまされる映画。お前はどうなんだと言われている気がするし、でも、『ただ淡々と私を見て下さい』という様に言われている気もする」と感じた思いを披露。
「ともかく、“ちゃんとしている”映画だと思った。ちゃんとしなきゃな、と反省させられた」とも。
一方、田辺さんは「個性が失われている時代に、灰野さんはオリジナリティーで生きている。そういう生き方がアンダーグラウンドに繋がっていくのでは」と話していました。
皆さん、「うんうん」とうなずきながら、熱心に二人の話を聞きいりました。デザインや音楽など、作り手の観客が多く見受けられたのが印象的でした。

『ドキュメント灰野敬二』は、十三・第七藝術劇場で11月2日(金)まで上映中です。11月3日(土)からは元町映画館でも上映されます。

■サイト
UG音楽最前線の生き様 『ドキュメント灰野敬二』関西に 【キネプレ記事】
http://www.cinepre.biz/?p=2341