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京都・出町柳駅近くに「出町座」オープンへ 2シアター・書店・カフェの複合映画拠点誕生

京都・出町柳駅近くの出町桝形商店街内に、2シアターと書店・カフェが入った複合施設「出町座」が完成した。12月28日より営業スタート。

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「出町座」は、2017年7月まで京都・河原町で運営されていた「立誠シネマプロジェクト」の流れをくむ映画施設。
立誠シネマは2013年4月に、京都から映画人を発掘して育成する「シネマカレッジ京都」を根幹事業としてスタート。元・立誠小学校の跡地を活用したシアターで様々な映画作品を上映してきた。
だが今年7月に、運営が終了。あらたな映画の拠点を作ろうと、出町座のプロジェクトを発表し、クラウドファンディングで出資を募っていた。
結果として、700人以上の賛同者から900万以上の資金提供を受け、プロジェクトが無事スタート。改装工事などが難航したものの、2017年内の完成と営業開始にこぎつけた。

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「出町座」のシアタールームは2つ。地下1階に42席、2階に48席を配し、様々な映画作品を上映していく。
スクリーンサイズは2階がW3760×H1600、地下1階がW4230×H1800。スピーカーはともに5.1chサラウンド。デジタル上映のほか、16ミリ映写機も備える。

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地下1階のシアター
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2階のシアター

また1階は、壁一面に本が並ぶ書店とカフェの複合スペースを展開。映画関連本や、その他カルチャー系の書籍を中心に、くつろげる空間作りを心掛けた。
書店名はCAVA BOOKS。新刊のほか、一部は古書も取り扱う。

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壁面に配された本棚。映画関連や芸術・音楽・建築・グルメなどの書籍などがずらり。

カフェは「出町座のソコ」。カウンターのみ約15席ほどのスペースで、飲食物を提供する。
フードメニューは、サンドイッチ、ホットドッグ、オードブル、日替わりランチ、カレー、ポップコーン、スイーツなど。ドリンクはコーヒー、紅茶、ソフトドリンクからビール、ハイボール、サングリアまで各種取り揃える。
メニューのうち多くはテイクアウトもしくはシアター内への持ち込みも可能。

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カフェスペース。写真はレセプションの時。営業中はここにカウンター用の椅子が並ぶ。

また、3階にもスペースがあり、ここでは現在、シネマカレッジ京都の教育事業を実施運営中。今後はギャラリーやイベントスペースでの展開も予定しているという。

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2階へ上がる階段の途中にも映画関連書籍が

12月25日(月)には、関係者やクラウドファンディング協力者、商店街の人たちを招いたレセプションを開催。出町座代表の田中誠一さんが来場客を出迎えた。
田中さんは「本当にたくさんの方々の協力で、開館にこぎつけることができた。感謝の思いでいっぱい。出資者の方々の温かい言葉も、励みにして頑張っていきたい」とあいさつ。
「この地から映画や本などの文化を盛り上げていき、皆さんと一緒に新しいことを生み出していければ」と呼びかけ、大きな拍手が送られた。

実際のオープンは、12月28日(木)。初日こけらおとし上映は、映画の場所のスタートと映画自体のはじまりをかけて、映画を発明したリュミエール兄弟の初期映画を描いた映画『リュミエール!』。ほか、立誠シネマで毎年末に上映してきた『FORMA』、『ざ・鬼太鼓座』、そして立誠シネマ閉館時に上映された『この世界の片隅に』を上映する。

京都のミニシアター系映画館は、2017年7月までは京都みなみ会館、京都シネマ、立誠シネマの3館が存在していたが、立誠シネマの閉館に伴い2館に。さらに京都みなみ会館は、2018年3月末の閉館を発表。現在は移転先を探しているところだが、いったんは京都シネマと出町座の2館状態になる予定だ。

詳細情報
■日程
12月28日(木)正式オープン

■場所
出町座
京都市上京区三芳町133、TEL 075-203-9862

■サイト
出町座
「これからの映画館のはなしをしよう」立誠シネマとシネ・ヌーヴォ、そして出町座へ