神戸の元町映画館で、特集上映「映画に愛をこめて」が11月18日(土)からスタートする。「映画好きの、映画好きによる、映画好きのための」として、映画を題材にした作品7作品を一挙上映する。
「モトマチセレクション」と題した特集企画を不定期で実施してきた神戸の元町映画館。第52回目の今回は、映画を題材にした映画作品ばかりを取りそろえた特集企画として、「映画に愛をこめて」を実施する。
上映されるのは新作・旧作の合計7作品。
まず、老朽化と観客の減少により閉館が近づくフィルムライブラリーに勤める男性を描く『映画よ、さようなら』(2010年)。
ほか6作品は、映画を取り扱ったドキュメンタリーとなる。
様々な名作映画を彩った映画音楽にスポットを当てた『すばらしき映画音楽たち』(2016年)。
名古屋のミニシアター「シネマスコーレ」の坪井篤史氏に密着した『劇場版 シネマ狂想曲~名古屋映画館革命~』(2017年)。
数多くのハリウッド映画で絵コンテと映画リサーチを担当した職人夫婦を描いた『ハロルドとリリアン ハリウッド・ラブストーリー』(2015年)。
『アンタッチャブル』『スカーフェイス』などを手がけた巨匠ブライアン・デ・パルマを題材にした『デ・パルマ』(2015年)。
『エイリアン』の造形などで知られるアーティストの創作の一端に触れる『DARK STAR H.R.ギーガーの世界』(2014年)。
そして、映画の創成期のリュミエール兄弟の「列車の到着」を、チリのサンチアゴ郊外の貧しい子供たちに届ける女教師を描く『100人の子どもたちが列車を待っている』(1988年)。
このドラマ1作品、ドキュメンタリー6作品を、一挙上映する。
また、それに合わせた企画も多数実施。
同館支配人が一番実現したかったという『100人の子供たちが列車を待っている』については、それに合わせて子ども向けのイベントを開催。映画の原理を学べる「マジックロール」のワークショップを行う。
また、『劇場版 シネマ狂想曲~名古屋映画館革命~』では同作に登場する名古屋のシネマスコーレ支配人・坪井篤史さんが登壇。同館で実施している「映画の上映をせずにトークだけで進行する」という「アメカル映画祭」を神戸の出張版として実施する。
また、別の日程では、今年7月に閉館した京都の立誠シネマを運営し、現在は「出町座」の支配人として開館準備に携わる田中誠一さんが登壇し、「スクリーンの前に座る者はすべて子どもである」と題したトークを実施する。
「映画好きに聞く」と題した映画ファンのトーク企画も。ツイッターで精力的に映画情報を発信し、ラジオ関西の映画番組「シネマキネマ」にも出演している清水靖幸さんが、映画ライフの知恵やコツなどをトークする。
『DARK STAR H.R.ギーガーの世界』に合わせては、特殊メイク・特殊造形を手掛け、同館での『ムカデ人間』の精巧な展示物を制作したユニット「大衆SHOCK堂」のトークも実施する。
こういったトークイベントなどが盛りだくさんの特集「映画に愛をこめて」について、「映画好きの、映画好きによる、映画好きのための」企画、とアピールする同館担当者。
「すべて映画への“愛”がいっぱい詰まった作品ばかりです。この機会に映像だけでなく、生で映画愛に触れていただき、もっと映画を好きになってもらいたい」と呼びかけている。
特集上映「映画に愛をこめて」は11月18日(土)から12月1日(金)まで、神戸の元町映画館で開催。
トークイベントやワークショップなどの詳細は、劇場ホームページで。
詳細情報 |
■開催日程 11月18日(土)~12月1日(金) ■映画館 ■サイト |