5月19日(金)夜、大阪の梅田 蔦屋書店にてトークイベント「ヨーコ&ノリコのおしゃべりミニシアター」が開催された。多くの女性客の前で、ミニシアターの女性支配人2人が「映画とともに過ごす休日プラン」などをテーマにトークを展開した。
本企画は、シネマート心斎橋の支配人・横田陽子さんとシネ・ヌーヴォの支配人・山崎紀子さんが定期的に開催しているトークイベント。映画にまつわるテーマに対しての、2人の自由なトークが魅力だ。6回目となる今回は予約の時点で満席となるなど、人気の高さが伺えた。拍手で迎えられ登場した横田さんと山崎さんは、自己紹介を終えると、今回のテーマ「映画とともに過ごす休日プラン」のお話からトークをスタートさせた。
まずはシネ・ヌーヴォの支配人・山崎さん。普段の休日の過ごし方について「休みの日も映画館で映画を観に行きます。シネ・ヌーヴォにもよく行きますね」と話す。朝はゆっくり過ごし、お昼頃にシネ・ヌーヴォの最寄りの九条駅に着き、駅前のお気に入りの蕎麦屋に立ち寄るそう。「蕎麦は安いしお腹も膨れないので、映画を観ているときも眠くならないんです」と蕎麦の魅力をアピール。それを聞いた横田さんは「すごい!そこまで考えていたの?!」と笑いながら感心していた。映画を観た後は2本目の映画を観るために、映画館をハシゴ。横田さんが働くシネマート心斎橋にもよく行くそうで「シネ・ヌーヴォからシネマート心斎橋って、実は一本道。歩いて30分ぐらいで行けるんです」と山崎さん。「途中、堀江あたりをぶらぶらします。九条とは街のタイプが違うので楽しいです」と話した。横田さんも「おしゃれなお店が多いので楽しいと思う。ぜひ歩いて来てください」と参加者にアピール。映画を観た後は難波や心斎橋で食事をするそうで、山崎さんは「食べて飲んで、明日への仕事の英気を養います」と充実した休みの日の過ごし方を明かした。
続いて、横田さんの休日の過ごし方について。山崎さんと違い「休日は自分が働くシネマート心斎橋で映画を観たくない」と笑いながら打ち明ける横田さん。できればシネコンで映画を観たいと話し、その理由を「他のミニシアターに行くと、お客さんの数が気になる。ここではお客さんいっぱい来てるのに、うちでは10人ぐらいとか」と明かし参加者の笑いを誘った。山崎さんも「お客さん何人いるか絶対数えますよね」と同調するとさらに笑いが。横田さんは、夜は行きつけのお店で食事をし「映画のパンフレットを読みながら電車で帰ります。自宅に帰る前にコンビニでアイスを買って、海外ドラマを観て寝ます」と、有意義な休みの日の過ごし方を参加者に明かした。
ここで、今回なぜ「映画とともに過ごす休日プラン」をテーマにしたのか、2人から説明が。横田さんは「今はスマホで簡単にチケットが買えるし、駅に直結している大型シネコンだと誰とも喋らずに映画を観てすぐ帰ることができる」と今の映画システムの便利さに触れ、ミニシアターとの違いについても言及。「ミニシアターの中には、駅から距離がある劇場や、映画館がたくさんあるエリアにはない劇場もあります。だからこそ、映画を観ることをもっと特別なこととして捉えてほしい」と話す。山崎さんも「ミニシアターは上映時間や期間が限られている。狙って行かないと二度と観ることができない作品もある。その不便さも含めてミニシアターでの映画を楽しんでほしい」とPR。映画を観に行くことをイベントとして捉え、周りのモノ・コトまでも映画に絡めた休日を過ごしてほしいと参加者に呼び掛けた。
イベントでは2人がおすすめする映画についての話も。山崎さんはシネ・ヌーヴォで開催されるロシア・ソビエト映画祭の作品、横田さんはシネマート心斎橋で上映中の韓国映画『トンネル 闇に鎖された男』を推した。2人のおすすめする作品を忘れないようにとメモを取る参加者もいた。また梅田 蔦屋書店で取り扱う映画関連の書籍から2人のおすすめ書籍も紹介された。イベントの進行を務めた梅田 蔦屋書店の洋書コンシェルジェ・河出 真美さんからも熱の入った書籍案内もあった。
書籍はこちら→「Name That Movie」、「A Monster Calls」。
女性の参加者が多く、嬉しかったと話す横田さん山崎さん。女性ならではの視点で映画の楽しみ方をアピールできたと振り返り、イベントは終了。普段から仲の良い2人だからこそ作り出すことができたアットホームなトークイベントとなった。
詳細情報 |
■映画館 シネ・ヌーヴォ (大阪市西区九条1-20-24、TEL 06-6582-1416) シネマート心斎橋 ■サイト |