アニメーション映画『この世界の片隅に』の公開を記念し、大阪のロフトプラスワン・ウエストで11月24日(木)、原作者こうの史代さんと片渕須直監督によるトークイベントが開催される。
『この世界の片隅に』(2016年、130分)は、女優・のんさんが主人公の声優を務めるアニメーション映画。第13回文化庁メディア芸術祭優秀賞を受賞したこうの史代さんの同名マンガを、映画『マイマイ新子と千年の魔法』などの片渕須直監督が映画化した。11月12日(土)より全国公開され、大きな反響となっている。
同作は、広島市江波で生まれた、絵が得意な少女すずが主人公の物語。昭和19年、18歳で主婦となったすずは、あらゆるものが欠乏していく中で、日々の食卓を作り出すために工夫を凝らす。だが戦争は進み、日本海軍の根拠地だった呉は、幾度もの空襲に襲われる。すずが大事に思っていた身近なものが奪われてゆく中で、それでもなお、毎日を築く営みは終わらない。そして、昭和20年の夏がやってきた……というストーリー。
アニメ化にあたっては、片渕監督らがクラウドファンディングで制作資金を募集。2000万円を目標に資金調達が開始され、最終的に3622万4000円を調達した。支援者は3374人と、国内クラウドファンディングの過去最高人数となり、支援金額も映画部門では国内最高記録に。この結果を受けて製作委員会が発足し映画制作が正式に決定した、という経緯がある。
またそれと並行して、制作過程の様子を知らせるトークイベントを、東京・新宿のトークライブハウス、ロフトプラスワンで2013年より6回開催してきた。大阪のロフトプラスワン・ウエストでも2014年に実施されている。
同イベントには、片渕須直監督も毎回登壇し、映像化するために監督やスタッフ達が集めた舞台や時代風俗の調査結果を披露。今は消えてしまった呉や広島の街並みをいかに再現し、人々の暮らしの息づかいをどのように甦らせようとしているか、苦心している様子を伝えていた。参加者からは「そんなところまで調べるのか」「戦前や戦時中の日本の風俗を知れて良かった」など大きな反響があったという。
今回は、いよいよ叶った映画の公開を記念し、ゲストに原作者こうの史代先生の参加が決定。「公開した今だからこそ聞けるあんな話、こんな話」などを含めて、『この世界の片隅に』をとことん語り尽くす一夜を開催する。
片渕須直監督は「こうの史代さんと片渕が二人で3時間、 『この世界の片隅に』のあれやこれやをしゃべります。 物語のネタバレもどんどんしてしまいますので、ぜひ映画をご覧になってお越し下さい」と呼びかけている。
トークイベント「『この世界の片隅に』公開記念!ネタバレ爆発とことんトーク!大阪編」は、大阪・宗右衛門町のロフトプラスワン・ウエストで、11月24日(木)19時30分から開催。前売1,500円、当日1,800円。共に飲食代別で、要1オーダー500円以上。現在前売り券が完売し、当日券はイベント当日に整理券を配布する(予定枚数を超えた場合は抽選)。
映画『この世界の片隅に』は、11月12日(土)より、テアトル梅田、シネ・リーブル梅田、シネ・リーブル神戸他にて公開されている。
映画『この世界の片隅に』予告編 |
詳細情報 |
■開催日程 11月24日(土) 18時30分開場、19時30分開演 ■料金 ■開催会場 ■上映日程 ■サイト |