ヌーヴェル・ヴァーグのジャン=リュック・ゴダールが手がけた『気狂いピエロ』『勝手にしやがれ』のデジタルリマスター・新訳版が、大阪・九条のシネ・ヌーヴォで8月20日(土)から上映。京都みなみ会館、元町映画館でも上映予定。
ジャン=リュック・ゴダールは、フランスの映画監督。1950年代にフランスで起きた映画運動「ヌーヴェルバーグ」の旗手となり、活躍した。同運動は、従来の撮影所システムではなく、若い映画監督たちが即興演出や同時録音、ロケ撮影という要素を押し出す、というもので、映画の歴史に記録される一大ムーブメントとして、今なお多くの若者をひきつけている。
2014年には、初の3D作品『さらば、愛の言葉よ』でカンヌ国際映画祭審査員賞を受賞した。
今回はそのゴダールの代表作の中から、とくに有名な2作品『気狂いピエロ』『勝手にしやがれ』のデジタル・リマスターを上映。
『気狂いピエロ』(1965年、105分)は、35歳のゴダールの長編10作目となる作品で、ヌーヴェルバーグの金字塔的作品としても知られる。退屈な結婚生活から抜け出したいという衝動に駆られたフェルディナンと、偶然再会した昔の恋人マリアンヌとの逃避行の物語。
『勝手にしやがれ』(1960年、90分)は、ゴダールの初長編作で、即興演出や手持ちカメラでの街頭撮影などの技法で製作された、ヌーベルバーグの記念碑的作品。警官殺しの自動車泥棒ミシェルと、新聞売りのアメリカ留学生パトリシアとの自由な関係を描く。
なお今回のデジタルリマスターに合わせて、ゴダール作品の字幕翻訳を数多く手がけた寺尾次郎さんが、今回この2作品の新訳を担当している。
映画史に革命を起こした撮影技法や色彩を、今一度この機会に堪能しよう。
映画『気狂いピエロ』『勝手にしやがれ』は、大阪・九条のシネ・ヌーヴォで8月20日(土)から上映開始。『気狂いピエロ』は8月20日(土)から9月2日(金)、9月10日(土)から9月16日(金)。『勝手にしやがれ』は8月20日(土)から9月9日(金)。
京都みなみ会館、元町映画館でも10月下旬に上映予定。
詳細情報 |
■上映日程 ・シネ・ヌーヴォ 8月20日(土)~ 『気狂いピエロ』8月20日(土)~9月2日(金)、9月10日(土)~9月16日(金) 『勝手にしやがれ』8月20日(土)~9月9日(金) ・京都みなみ会館 ・元町映画館 ■映画館 京都みなみ会館 元町映画館 ■サイト |