世界の気鋭アニメーション作家の10作品を一挙上映する「世界のアニメーションシアター WAT 2016」が、京都の立誠シネマで6月4日(土)から3週間にわたって開催される。
「WAT 世界のアニメーションシアター」は、2000年に東京の下北沢トリウッドでスタートしたアニメーション作品の祭典。世界最大規模のアヌシー国際アニメーション映画祭などで見出された世界の若手アニメーション監督のオリジナル作品や、カナダ国立映画製作庁が手掛けた作品などを日本で上映してきた。過去の動員は延べ1万人以上。
2013年には文化庁メディア芸術祭アニメーション部門大賞作品の『はちみつ色のユン』を上映。それ以降から休止していたが、「日本の劇場では見る機会の少ない、世界のショートアニメーションを見たい」という声にこたえ、今回3年ぶりに復活した。
日本、アメリカ、ブラジル、フランス、オランダ、イタリア出身の気鋭監督の作品7本と、デンマークで製作されたドキュメンタリータッチのショートアニメーション3本、合計全10作品を一挙上映する。
テーマは、「いろいろな愛を描くアニメーション」と「社会的視点を持つアニメーション」の2つ。
まず、「いろいろな愛を描くアニメーション」では、学生作品でありながら第88回アカデミー賞など数々の賞にノミネートした『真逆のふたり』や、ディズニーのスタジオで長年勤務していたブラジルの女性監督の『ギーダ』、日本とアメリカのカップル監督による『ビトイーン・タイムズ』、空想の少年と不妊に悩む女性のファンタジー『Otto – オットー』、黒い砂に油彩の色彩美を表現した『ちいさな芽』を上映する。
「社会的視点を持つアニメーション」のテーマでは、デンマークで制作された中東紛争についてのドキュメンタリータッチのショートアニメーション『ホワイトテープ』『ブラックテープ』、アフガニスタンに派遣されたデンマーク軍の実話に基づく『アフガニスタン – 戦場の友情』、1000年続くキリスト教聖地への巡礼者を描く『サンティアゴ巡礼』、聴覚障害者カップルの愛を描いた『触感のダンス』の5作品をセレクトした。
同サイトでは「WAT 2016でしか観られない、アメリカ、フランス、スイス、デンマーク、オランダ、イギリス、ブラジルで制作された個性に満ちたショートアニメーションをぜひご覧ください」と呼びかけている。
京都の会場である立誠シネマでは、6月11日(土)と12日(日)にトークショーを実施。『涼宮ハルヒの憂鬱』『氷菓』『テラフォーマーズ』等の作品で演出、作画監督として活躍した坂本一也さんらが登壇する。坂本さんの初監督作品『彼女と彼女の猫 -Everything Flows-』の上映も予定されている。
「世界のアニメーションシアター WAT 2016」は、6月4日(土)から24日(金)まで、京都の立誠シネマプロジェクトで開催予定。
料金は1プログラム900円、2プログラム1,600円 。学生・シニアは2プログラム1,300円 。
「世界のアニメーションシアター WAT 2016」予告編 |
詳細情報 |
■開催日程 6月4日(土)~24日(金) ■料金 ■実施映画館 ■サイト |