尼崎の塚口サンサン劇場で年末のイベント上映・企画が多彩に開催。『マジック・マイクXXL』や『パシフィック・リム』のイベント上映、『EDEN』DJパーティなどが行われる。
塚口サンサン劇場は、尼崎市の阪急塚口駅前にある映画館。以前は大作映画・ファミリー向け映画中心の地元密着型映画館だったが、近年様々なジャンルの映画作品を上映。ミニシアター系作品にも積極的に取り組んできた。さらに合わせて、多彩なイベント上映も精力的に企画。インド映画に合わせてダンスしたり紙吹雪を舞わせたりする「マサラ上映」を皮切りに、コスプレあり、クラッカーあり、絶叫ありの上映会を行っている。今では多くのファンも獲得し、ツイッターなどでは「サンサンならきっとやってくれる」という期待もいだかれるほどになっている。
今年は特に話題になったのが、8月の『マッドマックス 怒りのデス・ロード』と10月の『キングスマン』の上映会だ。『マッドマックス 怒りのデス・ロード』では、イモータン・ジョーをはじめとする登場人物のコスプレをした参加者が多数集い、クラッカーの匂いが立ち込める劇場内で、絶叫や拍手喝采を浴びせながらの上映となった。『キングスマン』では作中の設定にあやかり、スーツ、傘、メガネで紳士淑女にドレスアップした参加者らが、紙吹雪を巻きながらにぎやかに鑑賞した。
その塚口サンサン劇場で、2015年を締めくくるイベントが3連発で開催される。
まずは12月12日(土)に2つのイベントを実施。ひとつは、『マジック・マイクXXL <One ollar Bills上映>』で、同劇場で上映中の映画『マジック・マイクXXL』にあわせて、クラッカー、紙吹雪ありの上映会を実施する。マサラ上映などで培った同劇場のノウハウを活用しながら、今回は特別に劇場オリジナルの「サンドル札」を全員にプレゼント。肉体美を誇る男性パフォーマーに向けてチップを舞わせる興奮を体感できる。19時30分からシアター3にて。1,500円。
もうひとつは、22時から、1990年代パリのエレクトロ・ミュージックシーンを描いた映画『EDEN』にあわせて、『EDEN /エデン<ONE MORE TIME PARTY>』を実施。地下2階ロビーを開放し、DJパーティを行う。エレクトロ・バンド「DAMAGE」と「EERECTIONN」が参戦し、大阪・中崎町のクラブ「NOON+CAFE」のエレクトロ・パーティー「CAUTION」 のプレイベントとして開催される。入場無料。
最後は、12月19日(土)に予定されている、映画『パシフィック・リム』のイベント上映だ。「激闘上映 リターンマッチ」と題し、こちらも紙吹雪・クラッカー・コスプレ・声援ありの上映会が行われる。2013年10月に同劇場で開催し、話題となった「爆音激闘上映会」を再び行う形だ。多くのファンから再度の開催を望む声が上がっており、2年越しに実現した。
シネコンが4DX・IMAXなど、最新設備で映画上映の「イベント化」を図っている現在、シネコン以外の映画館では、違った方向で新たな手法を模索しているものも多い。そんな中、塚口サンサン劇場のこうした精力的なイベント上映は、手作りとアイディアでどこまで観客の記憶に残る映画館になることができるのか、そのひとつの指針となるはずだ。
詳細情報 |
■開催日程 ・『マジック・マイクXXL <One ollar Bills上映>』 12月12日(土) 19時30分~21時30分 ・『EDEN /エデン<ONE MORE TIME PARTY>』 ・『パシフィック・リム』激闘上映 リターンマッチ」 ■映画館 ■サイト |