ジブリ出身の監督作『台風のノルダ』が京都で上映　作品資料展も

ジブリ出身の新井陽次郎さんの劇場映画監督デビューとなる『台風のノルダ』が、京都の立誠シネマで上映へ。『陽なたのアオシグレ』を併映するほか、作品資料展も開催する。

『台風のノルダ』（2015年、26分）は、アニメーション制作会社スタジオコロリドの新作アニメーション。京都精華大時代の学生作品『フミコの告白』がYouTubeで260万回以上の再生数となった石田祐康さんらが所属するスタジオで、2011年に設立。2013年には石田監督の手による初の劇場公開作『陽なたのアオシグレ』が発表された。
今回の『台風のノルダ』では、石田祐康さんはキャラクターデザインと作画監督を担当。監督は、スタジオジブリ出身のアニメーター新井陽次郎さん。ジブリには2008年に入社し、『借りぐらしのアリエッティ』『コクリコ坂から』『風立ちぬ』などにアニメーターとして参加した。今作が劇場映画監督デビュー作となる。
ある離島の中学校の文化祭前日に、観測史上最大の台風が接近する。幼い頃から続けていた野球を辞めたことがきっかけで親友の西条とケンカした東は、突然現れた赤い目をした少女ノルダと出会うという物語。中学生同士の友情を描いた青春物語に仕上がった。

また同作に合わせて、『陽なたのアオシグレ』（2013年、18分）も併映。スピッツが楽曲を提供した疾走感あふれる作品で、内気な少年ヒナタが、クラスの女の子シグレに恋し、転校する彼女を追いかけていく物語だ。

『陽なたのアオシグレ』©Studio Colorido.

6月5日から全国公開されていた同2作品だが、今回立誠シネマでの公開に合わせて、特別キャンペーンが決定。来場者全員に絵コンテブックをプレゼントする（数量に限りあり）ほか、2作品の原画やコンテなどの資料を一挙に展示するイラスト展をロビーで無料で開催。さらにDVDやパンフレットなどの販売も行う。
公開初日の9月19日（土）には、新井陽次郎監督の来場も決定。上映後にトークショーを行うほか、グッズ購入の方限定でサイン会を実施する。

『台風のノルダ』の京都・河原町の立誠シネマでの上映は、9月19日（土）から10月9日（金）まで。イラスト展示は上映期間中に開催。

『台風のノルダ』予告編