奈良の移動型映画館「ならシネマテーク」が今年最後のフィルム上映

映画館のない奈良市で毎月「移動型映画館」を開催する「ならシネマテーク」が、8月7日（金）～9日（日）まで、35ミリフィルムでの上映を実施する。作品は『マンマ・ミーア！』。料金500円。

「ならシネマテーク」は、2013年4月に奈良市でスタートした上映イベント。主催は、奈良出身・在住の映画監督・河瀨直美さんが理事長を務める「なら国際映画祭」の実行委員会。映画館がなくなってしまった奈良市で、市民に定期的に映画に親しんでもらおうと、「移動型映画館」として毎月1作品を巡業上映してきた。
ちなみに奈良市北端にあるイオンシネマ高の原は、イオンモール施設内に県境があり、映画館は京都府木津川市側にあるため、奈良市の映画館ではないという。

「ならシネマテーク」の料金は、ワンコイン500円。これまでも『バグダッドカフェ』『戦場のメリークリスマス』『チョコレートドーナツ』など、国内外の名作・話題作を上映してきた。中でも年に数回は、フィルム上映も企画。今回も35ミリフィルムでの上映となり、プロの映写技師が上映に当たる。2015年は今回が最後となる。

上映作品は『マンマ・ミーア！』（2008年、109分）。ギリシャのエーゲ海の架空の島を舞台に、父親を知らない女性ソフィが結婚式を控え、母の昔の恋人3人に招待状を送ることから始まるミュージカル作品。ABBAのヒット曲で構成された大ヒットブロードウェイ・ミュージカルを映画化した。