大阪府立江之子島文化芸術創造センター[enoco]が8月の一ヶ月間、「えのこじま仮設映画館」を実施。作品上映や映像制作体験などさまざまなプログラムが行われる。初日8月1日(土)には映画祭・映画館関係者によるトークイベントも。
「アートやデザインの力で都市を元気にする活動」に取り組んでいる大阪府立江之子島文化芸術創造センター[enoco]が、夏休み期間に合わせて実施する映画の取り組み。
普段はアートギャラリーとして使用される空間に、スクリーンがあるシアターや、映画・映像を作ることができるラボ、作った作品を自分で映すことができる映写室、ロビーなどを設置。「みる」「つくる」「はなす・もちよる」という3つのテーマにもと、子どもも大人も自由に参加し創造的に遊ぶための実験場を提供する。
「みる(上映プログラム)」では、ラボで作った映画・映像、さらに参加アーティストの作品や、アニメーション作品、大阪の歴史資料映像などを上映。
「つくる(ラボプログラム)」では、毎週火曜から金曜の13時から17時まで、さまざまな取り組みの映像制作体験が味わえる。
さらに「はなす・もちよる(イベントプログラム)」として、映画や映像にまつわることをみんなで話し、持ち寄るイベントを開催する。
中には、フランスの映像作家ミシェル・ゴンドリーが開発した映像ワークショップを元に構成された「ご近所映画クラブ」も。少数のメンバーでスピーディーに映画を作り楽しむという、映像のDIYを体験できる。
ほかには、空間デザインの担当者とともに映画館をつくっていく「映画館製作部」や、みんなで夏に撮った写真を持ち寄って演奏付きでスクリーンに上映する「この夏、みんなが撮った写真を持ち寄って上映する会」、アニメーション制作ユニット「SCOPP」による「みんなでつくろう!コマドリアニメーション」など、多彩な参加可能企画が予定されている。
また8月1日(土)の初日には、プレイベントとして2つの催しを実施。まず14時30分からは、16ミリフィルムで『月世界旅行』(1902年、20分)や『スノーマン』(1982年、26分)などをモノクロ映画、アニメ映画を上映。
つづいて17時からは、トークイベント「映画館という存在のこれから」を開催。
なら国際映画祭実行委員長の中野聖子さん、京都の映像芸術祭MOVINGディレクターの中本真生さん、大阪・九条のミニシアター「シネ・ヌーヴォ」支配人の山崎紀子さん、当サイト「キネプレ」立ち上げ人の森田和幸が登壇して、地域の映画祭や映画館の話し、映画とアートの関係から、これからの映画館のあり方をみんなで考えるトークを行う。司会は、今回の仮設映画館プログラムコーディネーターで、2012年から2014年まで宝塚映画祭ディレクターをつとめた編集者の岩淵拓郎さん。
7月25日(土)13時からはプレイベントとして、「remoscope workshop in enoco」を開催。映画の創始者リュミエールにならったリュミエール・ルール(固定カメラ、無音、無加工、無編集、ズームなし、最長1分)にもとづき、映画を製作するワークショップを実施する。
サポーターも募集中。25日(土)16時からは、キックオフミーティングを行う。
「えのこじま仮設映画館」は8月1日(土)から30日(日)まで、大阪府立江之子島文化芸術創造センター[enoco]で開催予定。月曜休館。入場無料、一部プログラムは有料。
詳細情報 |
■開催日程 8月1日(土)~30日(日) ※月曜休館 □プレイベント □オープニング ・トーク「映画館」という存在のこれから ■料金 ■映画館 |