カリスマ的人気を誇る映画監督・石井岳龍の最新ロック映画『ソレダケ / that’s it』の公開を記念し、京都みなみ会館と大阪の難波ROCKETSで、それぞれ関連イベントが実施される。
石井岳龍さんは、もともと石井聰亙の名前で活動した映画監督。『狂い咲きサンダーロード』(1980年)、『逆噴射家族』(1984年)などで知られており、ロックと映像を融合した表現手法で、多くのファンを獲得している。現在は関西に拠点を移し、神戸芸術工科大学で映画製作を教える傍ら、自身の企画による映画も制作。『生きてるものはいないのか』(2012年)、『シャニダールの花』(2013年)などを完成させた。
今回の最新作『ソレダケ / that’s it』(2015年、110分)は、石井監督が久しぶりに手がけるロック映画。ロックバンド「bloodthirsty butchers」のリーダーで2013年に亡くなった吉村秀樹さんとの交友から実現した。もともとニューアルバムにあわせて石井監督の映像とロックが融合する作品を目指していたが、クランクイン直前に吉村さんが急逝。白紙に戻った映画企画を、石井監督が吉村さんの遺志を継ぎ、全編にbloodthirsty butchersの楽曲を配したロック映画として完成させた。出演は染谷将太さん、水野絵梨奈さん、渋川清彦さん、村上淳さん、綾野剛さんら。
今回は、この作品の上映に合わせて、京都と大阪で関連イベントが立ち上がった。
まず関西での映画公開初日の5月30日(土)の夜から翌朝にかけて、京都みなみ会館でオールナイトイベントを実施。博多めんたいロックの有名ミュージシャンが多数出演する『爆裂都市 BURST CITY』(1982年、116分)や、浅野忠信主演の『エレクトリックドラゴン80000V』(2000年、55分)、染谷将太主演の『生きてるものはいないのか』(2011年、113分)の石井監督作3本を一挙上映。合わせて、吉村秀樹さんらbloodthirsty butchersのドキュメンタリー映画『kocorono』(2010年、116分)も上映する。
さらに6月12日(金)には、大阪・難波のライブハウス「難波ROCKETS」で、「大阪爆裂紳士」と題したイベントも実施。『爆裂都市 BURST CITY』にも出演したザ・ルースターズのギター・ボーカルとして活躍した花田裕之さんをゲストに迎え、石井監督の「Rock’n映像」の上映や花田さんのライブステージなどを実施する。その他にも、映画『パッチギ!』に出演したザ・サイクロンズや、京都のロックバンドHONEY MAKERのユダ、さらにパンクミュージシャンの出演する映画を大阪を拠点に撮り続けている島田角栄監督らが参加する。
京都みなみ会館のオールナイトイベントは、5月30日(土)23時スタート、翌6時50分終了予定。前売2,500円、当日2,800円。
「大阪爆裂紳士」は、大阪・難波の難波ROCKETSで、6月12日(金)18時30分スタート。前売2,500円、当日3,000円、別途1ドリンク必要。
ちなみに映画『ソレダケ / that’s it』は、5月30日(土)よりシネマート心斎橋、京都シネマ、OSシネマズミント神戸などで上映予定。
『ソレダケ / that’s it』予告編 |
詳細情報 |
■開催日程 ・京都みなみ会館オールナイト 5月30日(土) 22時45分開場、23時スタート 翌6時50分終了予定 ・大阪爆裂紳士 ■料金 ・大阪爆裂紳士 ■映画館・会場 難波ROCKET’S ■サイト |