国際的に活躍する奈良在住の映画作家・河瀬直美さんの新作『あん』が、カンヌ国際映画祭「ある視点」部門のオープニング作品として上映されることが決定した。
河瀬直美さんは、奈良県出身・在住の映画作家。『萌の朱雀』(1997年)がカンヌ国際映画祭のカメラ・ドールを、『殯の森』(2007年)が同祭グランプリを受賞。以降も奈良を拠点に活動、2010年からはなら国際映画祭を立ち上げ、隔年のペースで続けてきた。
今回の最新作『あん』は、小さなどら焼き屋を舞台に、老女とそれを取り巻く人たちの人間ドラマを描く。ハンセン病を患っていたと周囲に噂される老女役を樹木希林さんが、どら焼き屋の雇われ店長を永瀬正敏さんが演じている。
同作が今回、5月13日(水)からスタートする今年のカンヌ国際映画祭で、「ある視点」部門のオープニング作品として上映されることが決定。
同部門には先日、黒沢清監督作、深津絵里・浅野忠信主演『岸辺の旅』の出品も決定していた。黒沢清監督は過去に、『トウキョウソナタ』で日本人唯一、同部門の審査員賞を受賞している。
また同映画祭のコンペティション部門には是枝裕和監督作『海街diary』が、「監督週間」には三池崇史監督の『極道大戦争』の出品が、それぞれ決定しており、日本人監督たちの作品がどこまでカンヌに通用するのかが期待される。
映画『あん』は、5月30日(土)より梅田ブルク7、シネマート心斎橋などで公開予定。
『あん』予告編 |
詳細情報 |
■上映日程 5月30日(土)~ ■映画館 シネマート心斎橋 など |