世界の新作から日本刀アクションまで　京都で歴史テーマの映画祭

歴史をテーマにした世界でも珍しい映画祭「京都ヒストリカ国際映画祭」が、12月6日（土）から京都文化博物館などで開催される。『るろうに剣心』一挙上映や日本刀アクションの系譜を探る特集なども。

京都ヒストリカ国際映画祭は、世界でも類を見ない、歴史をテーマにした映画祭。日本国内だけでなく世界中の作品を一挙に上映する映画イベントで、京都という時代劇・歴史劇が多く作られてきた地盤と、東映・松竹や京都文化博物館などの協力体制をいかして開催されている。
第6回目を迎えた今回は、オープニングと特別上映の「ヒストリカ・スペシャル」、世界の新作歴史映画を紹介する「ヒストリカ・ワールド」、日本刀アクションの系譜を探る「ヒストリカ・フォーカス」の3コーナーを設け、全18作品を上映する。

「ヒストリカ・スペシャル」では、歴史をテーマにした今年の話題作『るろうに剣心』のシリーズ3部作を一挙上映するほか、『仕立て屋の恋』『髪結いの亭主』で知られるフランス恋愛映画の巨匠パトリス・ルコント監督の最新作で、1900年代初頭から第一次世界大戦に至るまでのヨーロッパの上流社会を舞台にした『暮れ逢い』（2014年、98分）を上映する。

「ヒストリカ・ワールド」では、昨年の倍となる290本の上映候補の中から5作品を選出。20世紀初頭の上海を舞台にしたアクション映画『悪戦』（2013年、95分）、18世紀のイギリスに実在した、褐色の肌の伯爵令嬢を描いた『ベル－ある伯爵令嬢の恋－』（2013年、104分）、19世紀末にゴールドラッシュにわくカナダのドイツ入植者たちの旅を描く『黄金』（2013年、113分）、飢饉が起こり知識人が排除された1930年代のウクライナで、アメリカ人の息子とウクライナの歴史を弾き語りする盲目の旅芸人の逃避行の『ガイド　少年と盲目の旅芸人』（2014年、122分）
1936年のスペイン内戦を背景にしたファンタジー物語『トワイライト・フォレスト』（2012年、95分）。『黄金』以外は、日本初上映作品ばかりだ。