100年をキーワードにした「第15回宝塚映画祭」が、シネ・ピピアで11月22日(土)から開催される。80年前の東京宝塚劇場の記録を追った映画が映画館初上映。その他ゲストトークなども。
宝塚映画祭は、宝塚市民の手により運営されている映画イベント。阪神・淡路大震災のあと、かつては映画製作所があり映画の都として知られた宝塚を「もう一度映画の街にしよう」との思いで2000年にスタートした。今年で第15回を迎えている。
昨年は、「シネマハック100」をテーマに、映画館を活用した様々な試みをスタッフが提案し実行。多彩なイベントや展示を行ってきた。
今年は、宝塚歌劇が100周年を迎えたことに合わせて、「100年」をキーワードに開催。「100年前/100年後の僕たちへ―不在と永遠のイメージ」と題し、『100歳の少年と12通の手紙』や『100,000年後の安全』、『先祖になる』など、100年前や100年後に思いをはせながら鑑賞できるドキュメンタリーやドラマ映画をセレクトした。
もう一つのテーマは、「銀幕の中のジェンヌたち~タカラヅカ映画専科とその時代~」。1956年に宝塚歌劇団に創設され、八千草薫さんや扇千景さんらも在籍した「映画専科」の時代にスポットライトを当てた特集企画となる。
初日11月22日(土)のオープニング企画では、1930年代の東京宝塚劇場の舞台を記録した映像資料と、それを調査・研究するプロジェクトを追ったドキュメンタリー『日比谷に咲いたタカラヅカの花』を、映画館で初上映。さらに宝塚歌劇団演出家の岡田敬二さんや、IMAGICAウェストに勤務し「ホームムービーの日」の世話人を務めるなどフィルム保存に精力的に携わる柴田幹太さんらをゲストに、トークを実施する。
また同じく初日には、「シネマスタディ100」と題した学生企画も。関西の学生監督が制作した短編作品をオムニバスで一挙上映。
その他、上映に合わせたトークも予定されている。
なお宝塚映画祭実行委員会は、先日宝塚市の中央図書館と西図書館にて、「招待チケットの挟み込み」を実施。50枚ずつ計100枚を、映画や今回の映画祭のテーマに関係する書籍を中心に、「こんな本を読んでいる人が映画祭に来てくれたらいいな」と実行委員が考える本に差し入れた。こうしたユニークな試みは、ネット上で大きな反響に。すでに招待チケットを見つけた人もいるという。
第15回宝塚映画祭は、11月22日(土)から28日(金)までの1週間、宝塚のシネ・ピピアで開催。
詳細情報 |
■開催日程 11月22日(土)~28日(金) ■映画祭会場 |