『七人の侍』誕生60周年を記念し、黒澤明監督の作品全30本を上映する「黒澤明映画祭」が、大阪・九条のシネ・ヌーヴォで10月25日(土)から8週間にわたって開催へ。同館は「社運を賭ける」と意気込む。
黒澤明は、日本を代表する映画監督。小津安二郎、溝口健二、成瀬巳喜男らとともに、世界の映画関係者に敬愛されている。『姿三四郎』(1943年)で監督デビューし、生涯で30作品を制作した。1910年生まれ、1998年死去。
今回は、今年2014年が『七人の侍』が作られて60年であることを記念して、これまで多くの監督や俳優の周年特集を実施してきたミニシアター、シネ・ヌーヴォが「黒澤明映画祭」を企画した。1943年の『姿三四郎』から、遺作となった1993年の『まあだだよ』まで、全30作品を8週間にわたって上映する予定。黒澤明全作品が揃うのは、2010年に実施された「黒澤明 生誕100年祭」以来だという。
『羅生門』(1950年)、『七人の侍』(1954年)、『隠し砦の三悪人』(1958年)、『天国と地獄』(1963年)などの有名作ももちろん、それ以外の作品も堪能できるという企画。「世界のクロサワ」と呼ばれ、多くの映画人に多大な影響を与えた黒澤監督だが、映画ファン以外の人でも、その魅力に触れ、再発見する絶好の機会になりそうだ。
「調べれば調べるほど、その巨匠っぷりに驚いています。本当にとてつもない人だなと。そんな偉大さを体感してほしい」と話す、シネ・ヌーヴォ支配人の山崎さん。
同館公式ツイッターでは「シネ・ヌーヴォ社運を賭けとります」と宣言し大きな反響に。「たくさんの方に足を運んで頂けますように!」と呼びかけている。
「黒澤明映画祭」は、大阪・九条のシネ・ヌーヴォで10月25日(土)から12月20日(金)まで8週間にわたって開催予定。詳細なスケジュールや料金は後日発表される。
詳細情報 |
■開催日程 10月25日(土)~12月20日(金) ■映画館 |