巨大彫刻をミニチュアにして、雑誌「大人の科学マガジン」のふろくにするプロセスを追ったドキュメンタリー『おとなのかがく』が、京都の立誠シネマで上映予定。9月21日(日)には同誌ゲストによるトークとワークショップが開かれる。
「大人の科学マガジン」は、学研が発売する科学系雑誌。科学キットがセットになったまムック版で知られており、ピンホールカメラやプラネタリウム、テルミン、卓上ロボット掃除機など多彩なものを作ることができるキットが、かつて科学少年・少女だった大人を中心に好評を博している。
『おとなのかがく』(2013年、50分)は、同誌の舞台裏に密着したドキュメンタリー作品。同誌30号のふろくとして採用された、オランダの巨大オブジェアーティスト、テオ・ヤンセンの作品「ストランドビースト」がふろくになるまでの過程を描いている。創刊以来、50以上のふろくのプロトタイプを作りつづけてきた「試作屋」永岡昌光さんが、同誌編集長西村俊之さんとともに、職人の技を光らせながら巨大オブジェのミニチュア化に挑んでいく。
監督は、鈴木宗男さんのドキュメンタリー『ムネオイズム 愛と狂騒の13日間』(2012年)を撮影した忠地裕子さん。忠地さんは日本とオランダ、台湾、 中国の職人たちが技術の粋を凝らすさまを「現場に立ち会っ た今、この映画を通して心からのリスペクトを各国の達人たちに捧げたいと思った」と振り返る。
今回は立誠シネマでの上映にあわせて、特別にトーク&ワークショップイベントを開催。同館で作品を観賞し、また『大人の科学マガジン』を購入した人を対象に、まず忠地監督と、京都国際映画祭アートコーディネーターで吉本芸人のおかけんたさんがトークを実施する。さらに永岡昌光さんと西村俊之編集長という同作のコンビが講師をつとめながら、ふろく作りを指導。ふろく作りにはおかけんたさんも参加する。「ふろく制作秘話も飛び出すかも!?もちろん、完成したふろくは持ち帰っていただけます」とのことで、「盛りだくさんのこのイベント、〈おとな〉にかぎらず、お子さま連れでも、ぜひご参加ください」と同館は呼びかけている。
映画『おとなのかがく』は、京都の立誠シネマで9月13日(土)から10月3日(金)まで上映。小学生未満は無料、その他ふろく割、みる割、みらいのおとな割りなどを実施する。トーク&ワークショップは9月21日(日)の14時20分から開催。30名限定、要予約。予約方法は同館ページへ。
それ以外にも、初日9月13日(土)上映後には忠地監督と山上プロデューサーのトーク&グッズのプレゼント抽選が、9月14日(日)には忠地監督のトークが、それぞれ予定されている。
予告編 |
詳細情報 |
■開催日程 9月21日(日) 14時20分~16時30分 14時20分~14時40分 ゲストトーク 14時40分~16時30分 ワークショップ ※『おとなのかがく』の上映は9月13日(土)~10月3日(金) ■料金 映画観賞料金は、一般1,500円、学生・シニア1,200円、小中高生500円、会員1,000円 ■映画館 ■サイト |