アメリカを代表する映画監督ジョン・フォードの生誕120周年を記念し、『駅馬車』『静かなる男』のデジタル・リマスター版が大阪のシネマート心斎橋で上映される。
ジョン・フォードは、1930年代から60年代まで活躍したアメリカの映画監督。西部劇など多くの名作を手がけた。アカデミー賞では監督賞に3回選出。黒澤明ら日本の名監督からも尊敬を集めており、アメリカを代表する監督の一人である。
今回は、今年2014年がジョン・フォード監督の生誕120年であることから、代表作2作品をデジタル・リマスターしてスクリーンに上映。アカデミーの助演男優賞と作・編曲賞に輝いた西部劇映画の代表格『駅馬車』(1939年、99分)と、アカデミー監督賞と撮影賞を受賞した『静かなる男』(1952年、129分)の2作品を銀幕によみがえらせる。
『駅馬車』は、アリゾナからニューメキシコまで走る駅馬車に乗り合わせたいわくありげな乗客と、そこに襲いかかるインティ゛アンの襲撃、無法者との決闘などを描いた西部劇の有名作で、映画評論家淀川長治さんが世界映画オールタイムベスト10の第1位に上げるなど、高い評価を得ている。
『静かなる男』は、アイルランドの村に里帰りしたボクサーとその周囲の人たちの心温まるヒューマン・ラブストーリー。スティーヴン・スピルバーグやホセ・ルイス・ゲリンなど、古今東西の監督に大きな影響を与えた。
主演はともに、ジョン・フォード作品には欠かせないアメリカの名優ジョン・ウェイン。
ジョン・フォードには、映画評論家の蓮實重彦さんも「J・フォードには躊躇(ためらい)も逡巡(しりごみ)も当惑(とまどい)もいっさい無用だ! 期待にはずむ晴れやかな表情さえ自粛しながら、誰よりさきに映画館に駆けつければよい。」と太鼓判。
溝口健二監督が「立派な映画です」、小津安二郎監督が「最近、これほど愉しい映画を見たことがない」と語った『駅馬車』、映画評論家の双葉十三郎さんが「これはフォードのピクニック」、淀川長治さんが「アイリッシュ・ムードのなんたる愉快さよ」と評した『静かなる男』。ぜひこの機会に映画館で鑑賞したい。
『静かなる男』『駅馬車』の上映は、大阪のシネマート心斎橋で9月27日(土)から実施予定。前売券発売中。1回券1,500円、2回券2,600円で、Tシャツ付きの前売1回券も3,500円で販売している。
予告編 |
詳細情報 |
■上映日程 9月27日(土)~ ■料金 ・当日 ■映画館 ■サイト |