普段劇場でなかなか観ることのできない40分~1時間前後の中編作品を一挙上映する「中編映画祭2014」が、大阪・九条のシネ・ヌーヴォで8月30日(土)から実施される。
なかなか劇場で上映される機会がない、40分から1時間前後の「中編映画」。これらを披露する場所を作ろうと、「中編映画祭2014」が企画された。上映されるのは、13プログラム計15作品。
そのうち、日本人によるドキュメンタリーが7プログラム。
児童30名がロック音楽に挑戦した『山陽西小学校ロック教室』(2013年、42分、監督:本田孝義)、家のない女性たちに家賃1万円で部屋を貸す取り組みを記録した『乙女ハウス』(2013年、42分、監督:早川由美子)、東京の善福寺に暮らす人々の歴史を、踊り、歌、お話で綴る『踊る善福寺』(2014年、50分、監督:早川由美子)、小さな島に暮らす老人たちを描いた『日本の忘れ物~塩飽諸島本島ものがたり』(2009年、72分、監督:田中幸夫)、いろんな暮らし方をしている女性を取材した『おひとりさまを生きる1+2』(2013年、67分、監督:エンドウノリコ)、広島に住む韓国人と韓国に住む被爆者が語る『土の記憶』(2005年、58分、監督:イトウソノミ)、大阪の大正区に住む父と息子である監督自身、恋人、子ども、娼婦らが繋がる『LINE』(2008年、52分、監督:小谷忠典)。
フィクション作品としては、シネアスト・オーガニゼーション大阪(CO2)の第1回大阪市長賞に輝いた『おちょんちゃんの愛と冒険と革命』(2005年、65分、監督:西尾孔志)、CO2第8回ワークショップ作品『邪魔するな』(2012年、38分、監督:板倉善之)、そして日本写真映像専門学校の学生作品の『送り手のいない手紙』(2012年、43分)と『雅子』(2013年、12分)。
さらに、海外からの作品も参加。マカオ映画祭で上映された作品から、『箪笥の中の女』(2012年、43分、監督:トレイシー・チョイ)、『城の外』(2014年、45分、監督:ウォレス・チャン)、『最後の幸福』(2014年、20分、監督:イウ・ロウヤン)の3作品を、そしてマレーシアのエドモンド・ヨウ監督の『残香』『避けられない事』『冬の断片』(計62分)を1プログラムとしてそれぞれ上映する。
企画を担当したキノ・キネマの岸野さんが、深田晃司監督の『いなべ』と、本田監督の『山陽西小学校ロック教室』を観て、ぜひ上映したいと思ったことがきっかけだという。ただ、1作単独で上映するには時間が短いことから、同じような長さの中編作品を集めて、映画祭形式で披露することを考えた。その後『いなべ』はおなじく深田監督の『ざくろ屋敷』(48分)との併映が決まったため、ラインナップ外へ。『山陽西小学校ロック教室』を含む15作品が集結した。
「中編映画祭2014」は、大阪・九条のシネ・ヌーヴォXで、8月30日(土)から9月19日(金)まで実施。1プログラム1,000円、25歳以下500円。3プログラム、5プログラム3セットの割引券も。
『日本の忘れ物~塩飽諸島本島ものがたり』『おひとりさまを生きる1+2』『邪魔するな』『おちょんちゃんの愛と冒険と革命』『土の記憶』『乙女ハウス』『踊る善福寺』は、上映に合わせての監督トークショーも予定されている。
詳細情報 |
■上映日程 8月30日(土)~9月19日(金) ■料金 ■映画館 |